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退職や転職について

こんにちは。GWの最終日ですね。
5月病と呼ばれる時期でもありますが、長期休暇明けは退職者が増えると言われています。

周囲と比較したり、自分の人生を振り返る時間があるからでしょうね。
また、新入社員の方々は、初めての大型連休を迎えているのでしょうか。

今日はマネージャーから見た退職や転職、メンバーから見た退職や転職に関する考えを少し話してみたいと思います。


1. 退職しますと言われたら

私はメンバーから「退職します」と告げられたことがありますが、それを止めたことはありません。

もちろん、その理由は尋ねます。
その理由が改善可能かどうかを判断し、その人が辞める意思を持っているか、改善されても辞めるのかを聞いています。

まず大前提、労働は個人の意志が最も重要であり、他人がどうこうできるものではありません。辞める辞めないは個人の自由です。

もし転職が決まっている場合は、特に何も話しません。
退職までのプロセスを静かに進めていきます。

転職が決まっておらず、後ろ向きな退職の場合は、客観的に市場価値を考慮し、アドバイスを提供します。
その人が会社にいる間に得たメリットや、デメリットになり得る点を整理してキャリアの話をします。
これは組織のマネージャーという立場関係なく、ひとりのビジネスマンとしてのアドバイスをします。

マネージャーはメンバーの退職の準備、引き継ぎ業務をどうするのか?など考慮することは多いです。
しかし、組織が誰が辞めても成り立つものでない場合、それは組織自体の問題です。
それは経営陣やマネージャーが取り組んでこなかった責任です。
誰が辞めても成り立つ組織を目指していなかったことの結果です。

入社して1ヶ月であろうと、本人が辞めたいと言えば、それで辞めていいのです。
上司の引き止めが強ければ強いほど、あなたのことを考えていないでしょう。
また、その上司のメンバーマネジメント能力が不十分であることを示しています。

2. 他では通用しないという言葉

まず結論から述べます。
「他では通用しない」という言葉が退職者に向けられることがありますが、実際にはそんなことはありません。自分に合った場所は必ず見つかります。

私もこれまで何度も転職してきました。
時には執拗な引き止めを受けたこともありますが、それは100%ポジショントークであり、自分のための言葉です。

常識やキャリアの話、法的な側面など、さまざまな理由を挙げて引き留めようとするでしょう。
しかし、日本では故意に損害を与えない限り、労働者にとっては有利な立場にあります。
法的には、退職意思を伝えてから2週間で退職することができます。
就業規則はただの規則であり、法律より優先されるものではありません。
円満退社が理想ではありますが、ほとんどの退職は円満退社にはなりません。

退職の際には、容赦なくやめることが大切です。
あなたの時間を無駄にする必要はありません。

会社とは、単に「組織 × 人」という契約関係です。
経験や給与、働きやすさなど、求めるものは個々に異なります。
重要なのは、それが自分に合っているかどうかです。

根本的に、雇われて働く理由は、最終的には「生計を立てるため」にあります。

3. 在籍している意味

5年、6年、10年という在籍期間が当たり前とされる組織もあるでしょう。
また、優秀な人間には長く在籍してほしいという想いも間違えではありません。恐らく本当です。

長く在籍することが、あなたの人生において意味があるのであれば、長く在籍しておくことが正解でしょう。

しかし、一方で2〜3年というスパンで物事を見るということも重要です。
在籍中に、どのような価値を持ち、発揮できるのかが重要なこともあります。

あなたはどちらでしょうか?
在籍しているときに何を提供できるのか?何を得たいのか?それがマッチングしているのか?が大切です。

4. なぜ働くのか?

前述しましたが、雇われて働く理由は「生計を立てるため」が、根本的な原則です。

学歴や職歴は関係ありません。
自分にとって仕事をしていて「人生が充実しているかどうか」が最も重要です。

お金を稼ぐことが喜びである人もいれば、競争することが楽しいと感じる人もいます。
程よく働いて自分のプライベートを大切にする人もいます。
どのような生き方でも構いません。

他人は他人であり、仕事は仕事です。
大切なのは自己理解を深め、自分の人生で何が本当に重要なのかを見つけることが先決です。
自分がなぜ働いているのか、その理由を明確にすることが必要です。

自己理解が、自分がその企業で「働く理由」を見つけてくれるでしょう。
自己理解が、自分がその企業を「辞める理由」を見つけてくれるでしょう。

それでは。

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