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家にいるほうが心が楽だと気がついた夏休み

今年の夏は旅行の計画を立てなかった。
我が家にとっては数十年ぶりの、本当に珍しいこと。
うちから行きやすい場所である、熱海、湯河原、箱根、千葉、八ヶ岳がもっとも多く、
子どもが生まれてからは、ちょっと頑張って
長崎の壱岐島や沖縄に行ったこともある。

そんな我が家がなぜ今年は引きこもっているのか。
理由は2つある。
1つは夫の出張である。
以前から急な夏季連休出勤があるかもしれぬと
報告は受けていた。
夫はメーカー勤務だが、商品の不具合があると
有無を言わさず現地(工場)に飛べというお達しがくる。
それでも直前で取りやめになったり、遠隔でなんとかなったりするので、
じたばたしてもしかたないとこちらも冷静に受け止めることができるようになった。
しかし、今回は本当にやばい不具合だったらしく
前日の夜遅くに打診され、次の日の朝5時半に羽田に向かう電車に乗り込んで行った。
(こういう時、羽田まで車で送るよ!と言える元気がほしいが、最寄りの駅までが体力の限界)
出発時は浮かない顔をしつつも、今ごろ現地のおいしいうどんや魚を食べているであろう。
こちらも子どもと2人なので適当にできるところが
楽と言えば楽である。
いや、正直すごく楽だ。
実際言ったことはないが言葉にすると、ひゃっほーいという感じ。


2つめは、息子の中学受験である。
小6の夏期講習というものが大変と言うのは
知っていたけれど、毎日椅子に座りつづける競技なんじゃないかと思うほど、拘束時間が長い。
そして、私に似てうちの息子はじっとしていられない。
集中力について、塾の先生からも何度か指摘があったが、興味が持てないものに対しては全くだめだ。
今更ながら向いていないんじゃないかと不安になるが、
そんな心配をよそに彼は隙あらばゲームをやり、
合間に宿題をちょこっと片付けるという受験生とは思えぬ夏休みを過ごしている。


そんなわけで、どこにも行けない夏休み、テレビで空港インタビュー特集を見ると思わず目を背けたくなる、、、というわけでもなく
淡々と時は過ぎ、今日も日が暮れて行く。
今夜何食べようかなとか昼過ぎはお昼寝!とか
目の前の欲に忠実に従って生きるのも
それはそれで楽しい。なにより心が元気だ。
息子から「友達は海外行ったんだって」と休み明けに聞かされたら、
きっとちょっとだけ下を向いてしまうけど、それまでは好きなだけ、猫のように自由に過ごそう。


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