【随筆】休業さんぽ。
休業さんぽをしてみた。
休業さんぽ、をしてみた。
Whats KYUGYO SANPO
ようは「緊急事態宣言で法的憲法的根拠はないものの実質的に休業せざるを得ない状態まで追い込まれている、個人でやってるお酒を出すお店」を見に行った、ということだ。
WHY KYUGYO SANPO
この活動は何の意図もなく単純に興味によって行われたので、これをもって政府に抗議するというような大きな目的はない。単に、GWに家にいるとこの現実を見ないまま終わるかもしれないという気がしたからだ。
何か言えるはずもない。自営業・経営というのは本当にすごいことだ。一か月のうち20日を八時間椅子に座っていれば何故か定期的にサラリーとして銀行口座に入金がある立場の僕に、そのお金との直接的な対峙のシビアさは絶対にわからないだろう。
前提
僕はおしゃべりゆえ写真に少しづつキャプションをつけます。
地図としてはこういう感じです。
赤内のところを歩きました。
上は高速道路を超えたら心斎橋かなと思ったので面白そうだけど追っていません。右側もう少し歩きたかったのですが、この日は暑くて屋根もないし、キリもないしでやめました。
あと、それなりに店を選んで撮っているのでよかったら食べログでいいので検索してみてください。「こんなおいしそうな空間が今はない」って思うと寂しいです。
本編
南海難波駅構内(2F)。すでに2Fの構内の店はどこも閉店しており、ほかにマッサージ系の店も閉まってたけどこりゃキリないかもなと、飲食店以外は除外することにした。
駅構内、机を使うなという圧にも一苦労。
競馬もあかんみたい。
中には開いてるお店もあるけど、一応全館休業。
安めの居酒屋だったと思うけど、なんか凝ったデザイン。
半地下にあるお店で、名前もハンチカってとこなんだけど消したりペケしたりに悲哀がある。もしかしたらもういっかいペケいるかもな。
酒がないとどうにもならん店。再開したら行くかぁ。
ラーメン屋なので休業ではないんだけど、下から上書き三段という構図がよかった。
ここ、看板もでかく老舗のもつ鍋屋なんだが4/15からもう店にも来てない感じがあって二度と開かない気もする。グリストラップ清掃だけ行われてるあとがあるのがロボット社会(?)ぽくてよかった。
しじみ炊き肉とかいう知らないジャンル。
今石油王になって急に食べたくなっても食べれないんだぜ。
よく見たら単純にGW休暇だった。
そういう喫茶店は結構あったので(難波近辺は結構喫茶店もある)、これ以降撮るのやめた。ここはフォントがよかったので。
ポロニアからは座裏と呼ばれる場所で、ここは飲み屋さんが多い。
たくさん左に右に写真撮ってると休業の店を狙った泥棒の事前調査みたいだなと思って、この活動の限界を感じたりもした。
ハガキの宛名みたいなバランス。
緊急事態宣言が延びるかもしれないと予想した賢い人。
いつも混んでる店だけあって、感謝から入っておる。
文章が同じだから姉妹店とわかるパターン。
酒の神もしょうがない。
てんやわんやな感じがわかる。
ラブもワインもない時代である。
1月から閉めてるの!?
いつからともいつまでともない。人類が滅びてもこの張り紙あるかもな。
営業時間、休業といたします。
外字っぽいのを使ってる。
4/31までだけど当然やっておらず、もうあきらめた感じが強かった。
前もって緊急事態宣言前にフライング休業してたパターン。正解。
前のまん防を外す気力もないパターンも多い。
ここまでが座裏。
座裏を出ると、ちょうどGEMSなんばが見える。
GEMSはなんていうか、「ちょっといいものが食べれるビル」みたいなコンセプトだと思うんだけど、日本の大都市には大体あって、どこも選んだ感じのお店が入ってて好きだ。とはいっても、そんなにどこも行ってるわけではないけど…。どのビルもこういう外装で、外から美味しさが漏れてる感じがわかるのがいいビルだと思う。
ランチとかはやってなかったと思うので、下から上まで全部休みかと考えるといろいろ思ったりした。
なんかすごい行列があったので調べたらPCR検査場が混んでた。100人待ちくらいで、警察は知らんぷりをして今日の取り締まりに精を出していた。
この「今は、ガマン!」をジャンカラは町中で擦り続けてて(ジャンカラは歩いた範囲でも5店舗くらいある)面白かった。
ダイコクドラッグはインバウンド需要で難波心斎橋に死ぬほど店を出して、すべてなくなっている。
日本のHUBは休業している。イギリスではどうかな?
休業どころか撤退が早かった。なんかの飲食店だったんだが、なにかも思い出せない。
昔(15年以上前)付き合ってた彼女と行った思い出のお店なんだが、ワインを楽しく飲むと前後不覚になるのでそれ以降行けていない。もう行けないとおもうとヤバい!って気がするので不思議なもんだ。また開くなら行きたい。
昼からべろべろのおっさんがいっぱいいる立ち飲みの聖地赤垣屋も心苦しい。
千日前の裏なんば(味園ビル側)に抜ける道の右側、一気に4つの店が全部ボカボカボカっとシャッターになってるのは壮観ですらある。
新聞の切り抜きで意見をするお店があった。
マスキングテープがこう、店主のかわいさが出てる。
ダンデライオンの名に恥じない明るさ。
昼飯はつけ麺食べた。ラーメン屋はむしろ盛況で、ほかにねーもんなぁと思ったよ。清麺屋のとりもつつけ麺。たまに食べたくなる。
オステリアスドウも思い出の店だし、とてもいい店だ。こういう店こそ難波にあってほしい!と強く思う。明けたらランチにでも行きたいな。
梅田にもある食べ放題の焼肉の店で、結構うまかった覚えがあるがダメだったらしい。梅田も結構いい場所なんだけどまだあるのかな?
一軒め酒場って名前で休業されると、一軒目がないんだなと自覚を促す感じでよい。
台湾カステラを土産にした。
総評
えらいな、と思うのは恨み節はほとんどないということだ。
日々、テレビではいろいろなことをやっている、コロナ特集をしていると聞くが、こういった休業要請に従っている部分を写されることはほとんどない。ほとんどは、「そんな中でも宅配などで頑張っています」なんていうよかった話だ。それほど器用な人間ばかりではないだろう。
実際には町の中の三つの区画が完全に死んでいる。
散歩というのは日常に非日常を求めるゲームでもあると思っているので、これだけ普段と違うおぜん立てがされているのはいわば大フィーバー、入れ食いのようなもので本当に面白かった。
以上です。
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