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自分で自分のご機嫌を取ることの難しさ(かつての私)

子供たちが小さいころ、買い物に行ってもついつい子供のものばかり買ってしまったり、食事の内容も子供に寄せたり、それはそれで満足していたのだけれど、時々叫びたくなりました。

「自分の欲しいもの買いたーい!」
「自分の好きなもの食べたーい!!」

買ったり食べたりすればええやんか、と今なら思いますが、当時は時間が無かった。仕事・家事・育児に追いまくられていたので、ひとりで、あるいは友人と休日に買い物に行ったり、外食を楽しんだりする時間なんて皆無だった。

いや、それはちょっと嘘。時間は作れたのに、実行しようとしなかったのは自分でした。
なぜなら、「自分が楽しむこと」に罪悪感を持っていたから。
その罪悪感に寄りかかって、自己犠牲を払う自分に酔っていたからだと思います。そういう意味ではその罪悪感は便利な免罪符だったなぁ。
子供たちに寂しい思いをさせることも多いから、自分も楽しんじゃいけないんだ、楽しんでないよ??みたいなアピールでしたね。

なのに、夫は「明日の夜は飲み会だから夕飯いらない」だの「週末は俺出かけてくる」だの、悪びれず突然言ってきたりします。
もしも私が同じ行動をとると、困るのは夫ではなく、皺寄せは子供たちに来るのがわかっているので、「ふーん分かった」と答えてました。

でも、子供たちが少し大きくなってきたある日。やっぱりそれは理不尽だなと声を上げてみました。
私にも自由な時間をくれ、と。
夫の許可なんて不要だけれど、協力は絶対必要だったから、自由時間を求めているという意思表示は大事でした。

夫は別にひどい奴ではないので、話せば分かる(いや話さないと分からないという意味では、それもどうなのとは思うけれど)人でした。
私は月に2回3時間ほど自由時間を手にし、罪悪感なく、その自由時間はまさに私のものでした。

今振り返ると、自分のいじらしさに涙が出そうです(泣)。
疲れ切った自分の命の洗濯。リフレッシュ。それがどれだけ必要なのか、割とギリギリまで気付かなかったな…。
免罪符の罪悪感と、さっさと手を切れば良かったのに、なかなか踏み切れませんでした。

子育て真っただ中で、マルチタスクを鬼のようにこなし、バリバリ生きていらっしゃるワーキングマザーの皆さん。私のように罪悪感を持たず、自分自身のご機嫌をちゃんと取ってくださいね。
さんざん世の中でも言われていることだけれど、お母さんがご機嫌だと家族もハッピーなのは、まぎれもない真実です。

今の私は、毎日フルにご機嫌というわけにはいかないけれど、自分の現在の状態に何が必要か(甘いものなのか、睡眠か、友との語らいか、はたまた旅か)アンテナ高く、自由に時間を使っております。幸いなことに。

ある年の誕生日に義母がくれた商品券。一緒に入っていたメッセージカードには「自分のために使ってね」と書かれていました。


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