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新型コロナウイルス対策では行動自粛が大切。完璧じゃなくてもいい、という話


新型コロナウイルスの感染状況について、簡単なシミュレーションをしてみました。

他の全ての条件は全く同じ、違いは全人口における自粛率です。行動自粛をすると、感染確率が50%低下するという設定です。全人口は1万人。基本型の新型コロナウイルスが集団内で流行し始めてから50日目に、より感染力の強い変異型が一人だけ発生したという設定です。

新型コロナ感染関連画像_自粛率の違い

色覚異常のある人はすいません。模様だと潰れてしまうので・・・

青色・・・基本型の新型コロナウイルスが8割自粛の世界で感染した人数
オレンジ色・・・変異型の新型コロナウイルスが8割自粛の世界で感染した人数

黄色・・・基本型の新型コロナウイルスが7割自粛の世界で感染した人数
緑・・・変異型の新型コロナウイルスが7割自粛の世界で感染した人数

この世界での設定(シミュレーション条件)
基本型新型コロナウイルスの実効再生産数=3.4
変異型新型コロナウイルスの実効再生産数=6.0
マスク装着による感染元人間からのウイルス数は0.6倍に減少
マスク装着による感染先人間へ のウイルス数は0.6倍に減少
緊急事態宣言は全人口の0.2%以上が感染者となった時点で発令
緊急事態宣言は全人口の0.1%未満にまでが感染が減少した時点で解除
行動を自粛した場合、感染確率は0.5倍に減少
マスク装着率50%

結果

このシミュレーションでは、自粛率が7割と8割で大きく結果が異なります。8割自粛する世界では、基本型も変異型もいずれ終息します
7割自粛する世界では感染が拡大し、結果的に壊滅的な感染を起こし、ほぼ全員の感染を以って終息します

僕が重要だと思うのは、実効再生産数が6(一人の感染者が6人の感染者を生み出す)という変異型であっても、大勢が行動自粛すれば終息する未来がありうるということです。

7割自粛の世界のターニングポイントを拡大します。50日目に、たったひとりだけ変異型の感染者が現れます。

新型コロナ感染関連画像_自粛率の違い2

自粛する人が1割減ることで、基本型を追い抜き、基本型が終息した後も、変異型による感染拡大が続きます。

このシミュレーションでは、自粛したからといって完全に防御できるとはしていません。せいぜい感染率が50%減るだけです。それでも、みんなで行動自粛を行うことで早い終息を図れます。自粛は完璧など無理ですし、完璧でなくてもよいのです。自粛することそのものが大切。

自粛することはとても大切で、これこそが感染拡大の要です。自分でできることから取り組んでいきましょう。

人と会うときの危険性については、前記事「コロナ禍での接触、危険度を計算してみよう」https://note.com/yunyun_ja/n/n2eb4b59a7cb7

なんかも少しは参考になるかもしれません。

シミュレーション結果が増えたらまた投稿します。

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