見出し画像

HCD-Net認定スペシャリストの試験の合格報告と取り組み方法について

こんにちは。この度、HCD-Net認定スペシャリストに合格し、その受験体験談をnoteにまとめました。

合格報告

HCD-Net認定スペシャリストの試験に合格しました。普段の業務の良い棚卸しになり、合否関係なく、受験しただけで十分価値がありました。

HCD-Net認定スペシャリストはどのような試験か

公式の引用を元に書くと、ユーザーリサーチによってユーザーの要求定義、システムの要件定義、プロトタイプの開発、ユーザーテストといった
一連の人間中心設計について、コンピタンスマップに過去に携わった経験を記述する試験です。

ユーザーに対する仮説を立て、実際にインタビューやプロトタイピングを経て実証・検証のサイクルを回していくプロジェクトであれば、HCDプロジェクトと呼べます。
HCDコンピタンスマップは、上記のプロジェクトを動かしていく上で必要なスキルセットを細かく定義したものです。担当者としてのスキルセットは基本としてA1-A13に定義しています。
このスキルセットを持ち合わせている人を、スペシャリストとして認定しています。

出典:HCD専門資格コンピタンスマップ(2022年度) 

試験方式は、通常の資格試験にあるような試験日までに学習→試験ではなく、申請書類に、過去の経験を記述して、その書類に審査・採点いただくものになります。

人間中心設計(HCD)専門家の認定は、過去にとりくんできた人間中心設計やユーザビリティの活動を申請書(「審査書類」)に書いていただき、その申請書(「審査書類」)の内容によって審査されます。

https://www.hcdnet.org/certified/about/ 

そのため、試験対策だけ準備して、実務では使えないといった種の資格ではなく、過去の経験に紐づくもので、小手先の試験対策では通用しない試験になると信じています。


なぜ受けたか

【1】棚卸ししたかったこと
業務で忙しく、経験を言語化することがなかったので、この機会を通じて、言語化・棚卸しする機会になると思い、応募しました。

【2】名刺・スキル証明がほしかったこと
ユーザーに向き合って事業開発を行ってきたが、一方で専門職ではなく、なんでも屋でした。なので、ある種専門職の方から見ても名刺となる証明がほしかった

PMや経営者など、ユーザーリサーチからサービスを作っているが、なんでも屋気質の方は、合否関係なく自身の経験を振り返る意味でもおすすめできる気がします。


意識したこと・工夫したこと

申請シートの作成順序

通常なら、プロジェクト記述書というプロジェクトの詳細を書くシートがありますが、プロジェクトを5つ選んだ後は、コンピタンスマップを先に書き始めました。

コンピタンスの書き方

各コンピタンスには、「定義」と「求められる記入内容」((1)目的と対象、(2)体制と実施内容、(3)工夫とアウトプット)が記載されていますので、そこを読み・解釈して、まとめていきました。

ただコンピタンスによっては理解しにくいものがあります(個人的には「A4. 現状のモデル化能力」「A5. ユーザー体験の構想・提案能力」の違いを勘違いしていた)。その際は、「HCD専門資格コンピタンスマップ」のスライドを読み、理解を何度も確認しました。

時間の取り方

基本的に、土日を朝から夕方までを確保して、ライティングしました。以下が各工程のスケジュールです。場所は自宅もあれば、カフェに出かけて、目標を完了するまで帰れない状況を作って、書き進めました。

実際の稼働のスケジュール
11/20~11/27:全コンピタンスの箇条書きの完成
12/18~1/9:初稿作成(箇条書きを清書)
1/15:見直し完了・提出

Unsplashの99.filmsが撮影した写真


しんどかったこと・参考になったこと

コンピタンスの誤解釈が何度か発生しました。例えば、A4のコンピタンスにA5を含んだ内容を書いているみたいなことです。

その際に救われたのは、以下のnoteで、これを読むことで、各コンピタンスの違いをしっかり捉えることができました。もしこれから受けられる方は以下のnoteを読み込みながら書くのがおすすめだと思います。


今後の所信表明

まだまだHCDの専門性を向上していきたいため、引き続き、HCDのプロセス・各コンピタンスを意識しながら、プロダクト開発を推進していけたらと思います。新しいチャレンジを強いていうなら、次は、社内での浸透・育成に取り組めたらと思っていて、その結果、HCD-Net認定専門家にもトライできたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?