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「覚悟」は佇まいに現れる

25歳、キョンキョンブーム到来中。

といっても平成生まれのわたくし、曲はなんにも知らなくて…(すみません)。
まずは図書館で彼女の本を3冊借りてきました。母親世代の方にハマるのは初めてかも?

Spotifyでやられている2つのPodcastを聴いて、K-POPや読書という共通の好きなことがあることや、女の友情を大切にする姿や、カラッとした快活さにいいな、と心地よさを感じて。人生の先輩でもありますが、友達にもなれるようなフラットさに惹かれています(女子校の先輩であってほしい!)。

借りてきた中で、今日は『小泉放談』を読みました。
こちらの本は、小泉さんが50代を迎える上で、25名の人生の先輩と放談をするという構成なのですが、特に樹木希林さんとの会話が印象に残りました。

樹木『そうね。夢や憧れでこの世界にに入るのも、それはそれで幸せなことだと思うけど、持続するかはわからない。やっぱり、浮き上がる前から自分の中に、ちょっと過酷な覚悟みたいなものがある人には、魅力があるのよ。そして、そういう人って、なぜか過剰な上昇志向を持っていなくて、逆に独特のゆとりみたいなものがあるの』

『小泉放談』より

中学時代に一家離散したことのある小泉さんは、自分にも何かできないかとオーディションを受けたそうで。簡単には揺さぶられない、地に根を張った印象を受けるのはこういうことなのかなと。対してわたしは、小さい頃は反骨精神に溢れていたけど今は色々落ち着いてぬくぬく暮らしをしているので、自分のことについても振り返るきっかけになりました。若さに胡座をかいている場合ではないと反省しました。

覚悟には責任が伴う。
それを背負ってシャンと生きていくことが大人になることなのかなと。

そして…というか、この本、出会いたかった言葉ばっかり出てくるんです。印象に残ったフレーズを挙げ始めたらキリがない。背筋が伸びて、目線が上がる一冊と出会った気がする。人生の大先輩からお話を聞ける機会ってそうそうないから、こんな叡智を授けてもらって、本って偉大だなあ。ありがたいなあ。小泉さんを通して、また世界が広がりました。

次は『黄色いマンション黒い猫』か、『小泉今日子書評集』を読む予定です。

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