中小企業の一人情シスを1年やってみた

この記事は【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack（コーポレートエンジニア x 情シス）#3　19日目の記事です。
アドベントカレンダー、一度やってみたかったのです！

はじめまして、谷町悠之介と申します。ふんわりといろいろなことをしていますが、ワンオペ系ITエンジニアと都市型トレジャーハンターを生業（？）にしております（後者はコロナ禍で休業状態
エンジニアとしては、10年以上色々経験させて頂きまして広く浅く何でも（プログラミングは苦手意識あり）が持ち味です。もの凄く良く言えばオールラウンダー、一般的に見れば器用貧乏ですね。

そんな私は昨年11月より中小企業の一人情シスとしてネット通販で洗剤の購入、社員のMacの先生からセキュリティ製品、Merakiの機器導入までITが関係することを概ね何でもしております。
ここでは、この一年感じたことをふんわりと書いてみようと思います。

へーしゃは、ざっくり言うとコンサルティングの会社です。商材はIT関係のもので、Webデザインや制作なども手がけています。
会社的には拡張フェーズで、人員増強を進めていますがなかなか上手く行っていませんが概ね20名くらいの規模感です。この規模でコーポレートITがいるのは割と珍しいと思います（スカウト貰ったときもそう思いました）

やることが...ヤルコトガオオスギル

やることは山のようにあります。K2くらいに積もり積もった課題に対し、一人で対処しております。知識があることや経験でどうにか出来ることは概ね処理できました。
案件も様々で、事務所のフリーアドレス化やAWSの技術的負債の改善（前任者何をしてたの...）、入退社対応などまぁまぁ大きいこともあれば、ヘルプデスク対応やMacな先生にブログ記事を書くという小さめのものまであります。今の規模感の2-3倍なら一人でなんとかなっていますが、それ以上になってきたらちょっと厳しいかもしれません。

上司は経理、社長は思いつき重視

へーしゃ、エンジニアは私一人です。上司は経理畑ですし、社長は現役コンサルタントです。Webデザインの傍らAWS少しわかる（コンソールは叩けない）方がいるくらいで、私が何をしているのかを的確に評価してくださる人がいません。

特に上司に今私が何をしているのか説明するのに非常に苦労しています。AWS Lightsailのインスタンスのメンテナンスなんて言っても全く通じません。まず、へーしゃのホームページがどこにあり、AWSはまだしもメンテナンスと言う言葉からの説明となります。これ結構キツいですが、物事説明するのも仕事と割り切ってきたら少し楽になりました。

社長は感覚系の方なのか割と思いつきで物事を進めます。
例えば、EDR的な物は不要と言いつつも、ある日なんでセキュリティ的なものを薦めないんだとか言い出します。
慌ててソリューション提案すると導入までがおまえの仕事とここぞとばかりに上司が口を出します。謎ですね...。

それ、何度も言いましたよね？

社員のITリテラシーは比較的低いです。
optionキーの使い方がわからないまま、Macを感覚で使うみたいな感じです。デザイナーさんはさすがに使いこなしています。ただ変なエラーが出ると全くお手上げな状況に陥るので安心は出来ません。
特に社内ヘルプデスク案件Top3の方にはggrksと言いかけたことは正直一度や二度ではありません。難しいですね。

テレワーク is パワー

こんなへーしゃはテレワーク主体です。
というのも、本社が首都圏からかなり離れており、東京に営業拠点があるという状態です。社長も頻繁に営業拠点に来ます。そのためかテレワークで物事がするシステムはほぼほぼ組み込まれています。
SaaSメインの業務システムやフリーアドレス、オンプレもどうしても必要でNASが置いてあるだけです。VPNの整備が済めば理想的な環境になるでしょう。

ここまでやったけど...

この一年は激動でした。
技術的な負債はそれほど多くなく、これから整備することがかなり多い感じでした。おかげさまで今までの経験も生かせたし、新たに学んだことも凄くあります。その点ではへーしゃには感謝しきれません。

ですが、エンジニアという存在への評価と理解が足りませんでした。
私の今年の評価に関して端的に言うと🍆はありませんでした（他の方はしっかり貰ってる）。某47歳さんと同じですね。
評価面談で上司はドヤ顔で評価システムを語っていましたが、それ今初めて聞きました...。

まとめ

エンジニアを大事にしない組織に未来はないかな、と思います（壮大なフラグ

ワンモアシング！

今年初めて情シスSlackに入りました。
恥ずかしながら存在を知らないままの生き方をしており、ここに居る皆が情シスの人ということに非常大きな衝撃を受けました。同時にこれほど心強いことは無いと思いました。

ある日誰かが言っていました。
｢リアルでは一人だけど、ここを見ると4000人以上の同僚がいる｣
この一言に尽きるのではないかな、と思います。
たくさんのことが聞けて、レスポンス貰えました（細やかながら返答もしました）

私みたいな中途半端よりもの凄く強い方がたくさんいて、活動も活発で本当に一杯パワーを頂きました。
ありがとうございました！