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#短歌
連作短歌「今晩は重力が強い気がする」
する前にひとつ確認させて 君、お風呂場に寝てみたことあるの?
お風呂場の床の表と我の背の隙間かき分け進みゆくお湯
お風呂場の床に抱かれて歌うララ レジ係にもすわらしてくれ
連作短歌「男友達」
「暑すぎん?」「チャゲアスって歌上手いよね」君に話すこと話さないこと
始まりはなくていいけど揚げ物と雨の音似てるとかが言いたい
海ぶどう食べつつ恋の手触りを報告されてざらつく心よ
チャゲアス聴きながら書いた、めちゃ歌上手いよね
https://www.youtube.com/watch?v=DVye5MEZiW0
連作短歌「愛犬はハルで春ではない」
晴れた後曇っていく空 校庭の黒い水たまり思い出したの
花束を渡したことないあなた花束をもらったことないわたし
うららかは コブシ<モクレン<花の名を教えてくれる君 の順です
連作短歌「ブルーハーツ」
きみの好きなところしっかり大声で人にやさしく歌えるところ
優しくないことない人のことが怖いし 地球が一枚だったら怖いし
「僕もやさしくなりたい」ときみのこえ うつらうつらで夢か、うつつか、、
「やさしいよ」「やさしくないとこ見せてないだけ」「それ君がやさしいからじゃん」
連作短歌「女子高生」
私は半寮制の中高の寮でバイトをしていて、それはめんどくさい日もあるけど、基本的にはこのバイトは好きで、なんとか覚えていたいと思うシーンに度々出くわす。私の中高生に関する短歌はほぼその時の話で実話。
20200207
一限が体育とぼやく白い息 透けてた夕飯 唐揚げだったのに
20200207
「聞いてください、明日模試なんですよ」「えー死にたいじゃん、あれ?誕生日じゃん」
連作短歌「年末年始・帰省」
期待していたよりぬるい露天風呂 子供の声だけやけに響いて
山椒の葉が落ちいよいよ決意して暖房つけて嬉しいふたり
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私の手相見て僕に似ているとダハハの父にあははの私
愛犬のハルを呼ぶたび脳内で赤く点滅HAL9000(ハルキュウセン)