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私がコテンラジオを好きな理由

パンデミックで在宅時間が増えて、Podcastを聴くようになりました。Netfrixなどの映像コンテンツもいいけれど、音声の方が家事をしながら聴けるし、夕方になると目が閉店してしまうお年頃なので……。
その中でも、コテンラジオを毎回楽しみに聴いています。どれくらい楽しみにしているかというと、コテンクルーなのでアーリーアクセス(シリーズ一気視聴)ができるのに、月・木の配信を待って聴いているくらいです。わかりにくいですか。高級チョコレートを箱でいただいたとして、ぜんぶ一気に食べないでしょう。一粒一粒、味わうでしょう。そういう感じです。

一気に聴いたところで私の頭では理解できないので、一回の配信を次の配信までの間に二、三回聴いて、何とかついて行く。この聴き方でちょうどいいのです。
少し前、コテンラジオの内容が難しくなりすぎて、エンターテインメント要素が少ない的なご意見を受けた……とコテンのお三方が話していたけれど、私個人としては、この「一回聴いたくらいじゃ理解できない」ところが最大の魅力です。『よくわからんが、絶対に現代人が知っておいた方がいいことを話してる!』という感覚。チョコレートの例でいえば、高カカオチョコレートを、「苦すぎる」と言う消費者に合わせて甘くて食べやすくしたら、高カカオの意味ないじゃない、ということです。そこはすみわけてほしい。私は高カカオチョコレートも普通のチョコレートも好きだし、その時食べたい方を買います。

そんなコテンラジオですが、2023年3月5日時点での最新回「各国の現状と日本の立ち位置 〜僕たちに求められるリアリティと覚悟〜【COTEN RADIO #310 】」でも、私にとって気づきがありました。
私も正直、自分が健康で働いていて、大きな病気をしたこともないので、自分が「福祉」のお世話になっているという認識はあまりありませんでした。でも室越さんのお話で、「教育を受けている」ということは、国のお金が自分にかなりかかっていることなんだ、と気づけました。これは結構盲点というか、言われてみれば当然なのですが、言われないと気づけなかった。
普段、自分では割と「わかっている」というか「弱者の立場になって考えている」つもりだったのですが、それが、そもそも自分が「強者=そうじゃない立場」に立っている前提での浅はかな考えであった、と恥じ入りました。なぜ自分にはコストがかかってない、「与えている」方だと思い込んでいたのか……。

こういう「ああー!そうですよねーーー!!!なんで自分、気づかなかったんすかねーーー!!!!お恥ずかしいーーーーー!!!!!」というポイントが、聴いていて気持ちいい瞬間でもあります。マゾなのかしら自分。
それはさておき、もしまだ聴いていない方がいたら、ぜひ聴いてみていただきたいコテンラジオ。どこから聴いても面白いですが、できれば最初の吉田松陰から順に聴いて、難易度のインフレを楽しむのも一興です。
ひとつだけ、資本論の回から聴くのだけはやめてください。カカオ100%です。これを最初に聴いて「難しくてわかんない」でシャットアウトしてしまうのは、あまりにもったいないので。
以上、ただのファンからのおすすめ記事でした。

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