2021年をプラスで終えるためのヒントは2020年から存在している
米国株投資家の野上靖雄です。
さてこの記事では現在盛んに議論されている米国株バブルについてお話ししていこうと思います。
また、最後には私なりの対処法も書いておくので是非、皆さんの投資に役立てて下さい。
【野上式資産バブルについての考察】
バブルはよく崩壊してしばらく経ってから、あれはバブルだったと言われているケースが多いように思います。
例として日本のバブル崩壊ですね。
相場がガクンと大きく下げて長い間そのまま放置されて「株式投資なんてやるもんじゃない」と言われるとかですね。
しかし、本当にそうでしょうか?
株式の他にも不動産や最近だとビットコインが印象的です、資産がマイナスになった人もいるでしょう。
ですが、十分プラスで終えることができた人もいます。
こういう方達がどのような方法でバブルの終焉を察知して逃げることができたのかその点の私の考察を今現在起こっている米国株バブルに当てはめて考えてみます。
【米国株バブルの崩壊の予兆について】
2020年はコロナウイルスに悩まされた日々でした、これはリアルも相場も同じですね(医療従事者の方には頭が上がりません)
その中でトランプ政権の救済案やFRBの緩和により資金がマーケットに流れました。
そして、その中でネット・在宅・SaaS銘柄が素晴らしい決算を出して株価がグングンと上げていたのは記憶に新しいと思います。
ズームやクラウドストライク、オクタ、ロク、トレードデスクなどですね。
テスラやプラグパワーなどバイデン政権誕生での恩恵を被った銘柄もありました。
2020年の4月以降から米国株市場に参加していた投資家のほとんどが成功していると認識しています。理由は簡単で、上記に挙げたような銘柄を買っていれば誰でも儲かったからです。
しかし、その中で微かな綻びが出ていたのも事実です。
いくつか例を紹介していきましょう。
【2020年グロース株の決算ミス】
まずは代替肉で話題になった「ビヨンドミート」の決算です。
こちらは2020年8月5日の決算では成長率は前年比+68.5%と驚異的な数字を叩き出しています。
しかし、次の11月10日の決算はどうでしょうか。
成長率はたったの+2.7%です。
EPSも予想が5¢だったのが結果はマイナスの28¢となっています。
もちろん、小売関係ということで割り引いて考える必要はあります、在庫がレストランの冷蔵庫に溜まっていてるとのことでしたので。
次はSaaS銘柄でも安定した成長をしていた「アトラシアン」です。
2020年7月30日の決算ではEPS、売り上げの予想は上回りました。
しかし、来期のEPSのガイダンスは予想を下回っています。
この兆候は2020年10月29日の決算、そして、2021年1月28の決算も続きます。
以下詳しい数字です↓
2020年7月決算、EPSは予想29¢、新ガイダンス26〜27¢
2020年10月決算、EPSは予想34¢、新ガイダンス30~32¢
2021年1月決算、EPSは予想25¢、新ガイダンス20~21¢
次はスプランクです。
2020年12月の決算では全てにおいて予想を下回っています。
EPS、予想9¢ 結果、-7¢、
売上、予想6.14億ドル 結果、5.59億ドル、
売上高成長率 結果、前年同期比-10.7%
このように昨年は一見好調だった企業でも細かくみていくと取りこぼしやダメな決算を出した銘柄はあるということです。
そして、この流れは今年に入ってからさらに加速しているように思えます。
【2021年1月に起こった不穏な出来事】
ゲーム・ストップというゲーム関係の小売の株価が連日暴騰、暴落を繰り返しています。
現在米国マーケットを賑わせている「ロビンフッダー」ですね。
その、ほとんどが個人投資家だそうです。
ロビンフッドと呼ばれるアプリを使ってトレードしているからこの呼び名がついたようですね。
決算が良いや良いニュースがあったとかではなく、個人投資家が大挙してヘッジファンドを潰すなどと息巻いています。
Twitterの検索で$GMEと検索してみると無茶苦茶な貼り方をしている雰囲気が目に見えると思います。
どう考えてもヘッジファンド側の方が上手だと思うし、SECや議会も注視している中でドンドン株価は上げたり下げたりしました。
これで大きく得をした人、損をした人も多いです。
ですが、これは結局のところ個人投資家がカモにされています。
こういった狂乱相場が続けばロビンフッダーのような個人投資家がマーケットをぶっ壊してバブルが終わる可能性は十分にあると思います。
次にテスラ・モーターズとプラグパワーの公募についてです。
現在、投資家に大人気のテスラですが直近の1月27日の決算では
EPS 予想$1.03 結果80¢
とEPSにミスが見られます。
そして、先日のプラグパワーの公募ですが65ドルで値決めされましたが、その前の日の引値は73.18ドルです。
そして、次の日にはマーケットが開く前には公募の65ドルを下回る63.66ドル、この記事を書いている現在は63.35ドルと目も当てられない状況になっています。
バイデン政権はグリーンニューディールに力を入れるようですが、これでは先が思いやられる展開がまっていると思います。
そもそも、予算は議会通らないのではないかと、、、
米国株1年の指標ともされている「一月バロメーター」もすっきりしない数値でした。
大統領選挙の翌年の米国株市場は軟調になると相場は決まっています。
FRBもいつかは利上げをしなければならないでしょう。
これらのことから、私は米国株のバブル崩壊の予兆はすでに始まっている、そして、日に日に大きくなって来ているのでは?と私は認識しているわけです。
こういうと不安を煽っているように思われますが、私は今のバブル相場のまま良い落とし所で軟着陸してくれることを望んでいます。
私も米国株に投資をしているので当然です、また、投資をしている方なら誰だってそうですよね。
しかし、バブルの終わりなんて正確には誰もわからないです。
ですが、うまい逃げ方はあると私は考えていますし、それを今年は実行するつもりです。
参考にしていただければ幸いです。
【野上式バブル相場終盤の対処法】
それでは私が提案する対処法をいくつか紹介していきます。
1、SPY・VTI・EWW・EWY・EPOL・EISなどに資金を移す
このやり方は思考停止と思われてるかもしれません。
ただ、よく考えてみてください。
今現在、世界ではコロナが猛威を奮っています。
ワクチンは開発されドンドン出荷されていますし、数も十分足りるとの発表がされています。
しかし、その全てが予想通りに行くかどうかは別です。
供給が遅くなるかもしれないし、逆に速くなる可能性も否定できません、流動的だということですね。
そうなってくると、ネット・在宅銘柄の決算予測や小売やレストラン・レジャー関連の銘柄の決算の予測も難しくなってきますし、タイミングもドンピシャにできるというのはあまりに楽観的と言わざるを得ません。
つまり、米国株に精通していないとグロース株からバリュー株へうまく乗り換えるのは難しいということです。
それならば、いっそ安定しているETFに資金を移してしまうというのは十分戦略として通用すると考えています。
幸い、バイデン政権になって新興国のETFが好調です。
EWW・EWY・EPOLの3つは11月から上昇のチャートです。
イスラエルもワクチンの供給がうまくいっているということでイスラエルのETFであるEISも良いと思います。
2、ポートフォリオの銘柄の良い決算だけ確認してホールドし続ける
こちらは少しアグレッシブというか決算での判断が必要になってきますね。
ただ、思考停止というわけではありません。
基本買い増しはせずに決算のみをチェックします。
少しでもおかしなところがあれば次の日には売ってしまい、ETFもしくは現金にしてしまいましょう。
そして、一番重要なのは一度でも決算をミスった銘柄には絶対に再投資しなことです。
上の例だとアトラシアンやスプランク・ビヨンドミートが挙げられます。
FRBの緩和のおかげもあり今は金利が安いです。
つまり、資金調達がしやすいということですね。
その状況下で決算をミスするということは何かしらに問題がある可能性が高いです。
また、FRBが金利を上げてその後に決算をミスろうものならボコボコに叩き売れらることは目に見えているからです。
なので、そういった可能性を0にするためにこのような手段を私はお勧めします。
次にやらない方が良いことを書いておきます。
3、投機的な銘柄・投資、ギャンブル的なことは一切やめる
これは箇条書きで書いていきます
・ロビンフッダーが触っている銘柄は避ける、もしくは利確・損切り
・IPO初日から銘柄を買うことはしない。(最初の決算まで様子を見る)
・SPACなどの投機的な手法は避ける
・ペニー・ストックは一切売買しない。
・信用取引は絶対につかわない
以上になります。
要は高いリスクを取ることは一切やめるということです。
【最後に】
タイトルにある通り私は2021年も通年でプラスになるような投資の手法をとります。
というよりも、私はどんな相場でも常にプラスでその年を終えることができるのが重要であると考えています。
投資の神様と呼ばれているウォーレンバフェットもゆっくりお金持ちになろうといっていますしね。
ギャンブルで勝つのは嬉しいですが、虚しくもあります。
何よりそれは投資ではありませんし、投資のスキルもつかないでしょう。
それではいつか負けてしまい、大火傷するのは目に見えています。
そのような事態になるのは私は絶対に嫌ですし、この記事を読んでくれているあなたにも絶対にそうはなってほしくありません。
私の投資の目的は自分の資産を継続的にプラスにすることです。
この記事があなたの投資の役に立てば幸いです。
それでは長くなってしまいましたが、ありがとうございました。
今年もがんばりましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?