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【日記】性癖と業の話

ここでいう性癖というのは、なにも性的趣向の事ではなく、ある個人の好む作品やキャラクター等に含まれた要素に一定の傾向があることを、オタク固有の拡大語彙で表したものを言います。「三つ子の魂百まで」を圧縮した言葉とも言えます。お分かりですね?

私は、物心ついた時から、自分の性癖とは一体なんなのか…といったことばかりを考え続けてきました。
意識し始めたのは小学校4年生頃だったと記憶しておりますが、四六時中そんな生産性のない事柄を考え続けているとめちゃくちゃ楽しい人生が送れますのでおすすめです。

最近、私の性癖についてある程度整理がつき、その業の深さに気付かされましたので、まとめて文章に起こし自己嫌悪に陥りたいと思います。

ちなみに、性癖及び業の話をするにおいて、各作品のネタバレがありますので、その辺は自己責任でお読みいただければと思います。また、記憶だけで書いているので実際とは異なる部分もあるかもしれません。諸々ご了承ください。

さて、まずオタクの自己紹介の鉄板ネタである“アンパンマンで誰が好きだった?”から始めていきたいと思うのですが、私はダンッゼンドキンちゃん推しの幼女でした。

ご存じですか?ドキンちゃんの初登場シーン…私の記憶違いでなければ、道を歩くバイキンマンの元にハートのUFOが降りてきて、扉が開くとドキンちゃんが現れて、同時に見ず知らずのはずのバイキンマンに「オレンジジュースが飲みたい」とワガママを言うんです。か、かわい〜〜〜(泣)そんなもん何杯でも持ってきますよね(泣)
全体的にオレンジ色で、目が吊り目で瞳が緑というルックスも超好みですし、声もちょっとハスキーでカワイイ。奇跡の女・ドキン。
バイキンマンがドキンちゃんに振り回されているのを見るのも、なんかこう…締め付けられるような快楽があります。


さて、ドキンちゃん推しだったのが確か1歳とか2歳とかの話なんですけど、その後3歳とかそこいらで『ぶぶチャチャ』というアニメばかり見るようになります。

このお話は、主人公「ボク」くんの愛犬・チャチャが亡くなるところから始まります。悲しみに暮れる「ボク」の所有するおもちゃの車に、なんとチャチャの魂が乗り移り、言葉でお話ができるように…!おもちゃ犬のチャチャと「ボク」は、街で・お家で・森の中で、まいにち大冒険を繰り広げる!
…このあらすじからも分かるとおり本当に最高のアニメなんですけれども(チャチャとボクの″関係″の時点でもう私に刺さりすぎてる…)登場人物の1人にマリーというオマセな女の子が登場します。多分5歳くらいのはずなのに大人みたいな口調で喋る、生意気でちょっと怒りっぽい女の子…3歳の私はマ・ジ・で・このマリーちゃんのことが大好きでした。


決め台詞は「〇〇って罪なのよ!罪っていけないことなのよ!」です。毎回の次回予告もマリーが担当していました。
あと、毎度“ボク”と出会い頭に「まあジェームス!」とか「まあトム!」とか名前を間違えて呼び、“ボク”が「ボクはボクだお」と訂正する、という流れもありました。何だこのアニメ…最高すぎやしないか?



続いて4歳から5歳あたりは『ニャンダーかめん』というマ________ッジで最高のアニメを観て過ごしました。

※全然似てないけど許してください。難し過ぎた…!


キャットタウンで暮らす気弱な男の子・ニャーゴが、ある日ニャンダーかめんとして町のみんなを守る使命を受ける!どんなに遠くの「助けて」も、この猫耳が聞き逃さない!ゼッタイそばにいるよ、あきらめないでね……!!!!うおおおおおおおおおおおおおおマジで好きだよ〜〜〜!!!!!!!
ニャンダーかめんとアンパンマンは両者ヒーローを描いたやなせたかし作品ですが、違う点が結構あります。例えば,先に説明した通りニャンダーは生まれつきニャンダーなのではなく、ニャーゴというごくごく普通の男の子なので、学校のみんなや家族にバレないように、こっそり変身するんです。変身キットをランドセルに入れて所持しているもんで、たまにランドセルを忘れて変身できなかったり、アクシデントで変身キットを失くしてしまうことも……!
そして、物語の中にバイキンマンのような、毎回倒されるワルモノポジションが居らず、基本的には災害や時々いる変人の変な行動からニャンダーが助ける・守るといった展開になります。なので「アンパンチ!」「バイバイキン!」みたいな感じではなく、結構ヌルッと解決っぽいことになったりもする。そこも魅力です。
あと、ニャンダーは基本的に「助けて!」の声が聞こえたら駆けつけるヒーローなので、逆に街の人が「ニャンダーに会いたいから」という理由で、アクシデントが起きていないのに「助けて!」と叫びまくり、その対応に疲れてしまう……というお話もあります。改めて考えると凄い話だな。
ニャンダーかめんは、お話が面白すぎるだけでなくキャラクターもマジで良くて、今再放送とかしたら確実にみなさんにも推しが出来ると思います。幼少期の私はニャンダーの夢女子をやってました。

して、主人公のニャーゴにはミイ子という妹が居ます。小さいのにしっかり者で、頼りない兄には呆れ気味です。しかし、キャットタウンに彗星の如く現れたヒーロー・ニャンダーかめんの大ファンになります。頼りない兄がニャンダーだと知らない状態で、ニャンダーの事が大好きなミイ子……。これ癖(ヘキ)出てねえか…?

※全然似てない


そういえばニャンダーに助けられたミイ子が頬を染めたりしていて言いようのない滾りを覚えた記憶があります。
あとエンディングが完全にヤってて、ミイ子→ニャンダーの感情の歌及び映像なんですよ。ヤバ!!!!!!!!!!確実に癖(制作側の)
そして私は、今までの例に漏れずミイ子の事がガチで好きでした。白猫で瞳は緑。ピンクの服を着てる。生意気でおませさん。クソ可愛い。好きだ。
ミイ子は作中で、ベッドの隣にニャンダーかめんのポスターを貼っているのですが、それに憧れて私もベッド横に自分で描いたニャンダーの絵を貼っていました。拗らせすぎ。


以上が私の性癖を決定づけた3種の神器です。
皆さんも声に出して復唱してください。はい。「「「「アンパンマンのドキンちゃん、ぶぶチャチャ!のマリー、ニャンダーかめんのミイ子。」」」」
もうお察しかもしれませんが、つまり私は、幼い頃からずっとずっとずっと、おてんばorワガママor生意気お嬢様(※全部盛りもアリ)のことが大好きなんです。大好きなんです。

その系譜は当然今も引き継がれており、小学校低学年で毎日繰り返し観ていた『ユニコ』のチャオや、中学時代にどハマりしたラノベ『文学少女』シリーズのヒロインである天野遠子センパイや、いわずと知れたソシャゲ『メギド72』のハルマになりたいメギド・マルバスたゃ、
Vtuberの魔界ノりりむチャン(が、魔界ノりりむとして見せてくれている側面の一つ)、
少し毛色は違くなってきますが仮面ライダー電王の2号ライダー・桜井侑斗や、ゴールデンカムイの鯉登音之進少尉殿などなど、思い返してみればそういう奴ばッっっっっっっっかりですわ。

このようにして好きなキャラクターを並べ立て、その要素を検証していく作業は本当に楽しいですね。最初に言った通り一切の生産性もありませんが。

ここで、今まで上げたおてんばプリンセスに共通する重大な要素をもう一つ提示させていただきます。
それは、「大抵すぐ側にヤレヤレ執事ポジの奴がいる」ということです。

『アンパンマン』のおてプリ※1がドキンちゃんなら、ヤレ執※2はバイキンマンであるように、(※1=おてんばプリンセスの略。※2=ヤレヤレ執事の略。)
『ぶぶチャチャ!』のおてプリはマリーでヤレ執はボクだし、
『ニャンダーかめん』のおてプリはミイ子でヤレ執はニャーゴだし、
『ユニコ』のおてプリはチャオでヤレ執はユニコだし、
『文学少女』のおてプリは遠子先輩でヤレ執は心葉だし、
『仮面ライダー電王』のおてプリは桜井侑斗でヤレ執はデネブだし、
おりコウのお二人は魔界ノりりむチャンがおてプリで卯月コウさんがヤレ執(という側面が存在する)、
そして『ゴールデンカムイ』のおてプリは当然鯉登音之進少尉殿で、ヤレ執は月島基軍曹です!!!!!!!!!!あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ああ。

♨︎


やっぱコレだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!この関係性が一(い)っっっっっっちばん「魂」にクるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


なあ!!そう思うだろう!!!

君もそうだろう?!?!


君だよ!!!!!俺だ!!!!それは俺だ!!!!!
譲らねえんだわな!!

たとえ、親だろうと!!!!!!!!!!!!!!

大統領でも!総理大臣でも!上司でも!先輩でも!

なあ!!!君よりも俺の方が好きだぜ、コレのコチョ、シェカイでウィチ番しゅこってルのはこのヲシチだってんよなぁ〜

頼むよ!!!?
そこんトコだけどうか頼むよ!!!!!!間違えないで!!!誰がどう言おうとこれの事一チチチチチち番好きなのはこのワ・タ・シ・な・ん・で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

遺伝子をね?!

ね?
ワイ将の遺伝子サンを取り出してよ〜〜〜ーーク、拡大して読んでみるとねぇ書いてぁるんですけども!!!!!!本当に書いてあるんですけども!!!
遺伝子書いてあるならしょうがなくない?!
一位ってことでいい?!いいよね!!
いいよね!!!!!
遺伝子だものね!

好きだーーーーー!!!!!!

何よりも好きだ!!!ずっとずっと大切な物!!!
絶対に失くしたくない物だもの!!!!!!!!!!
逆にこれ以外でどうやって腹を膨らませればいいワケ?!?!?!!無理だ!!!これじゃなきゃ無理だおw!!!クレ!!!これ、これ、これ、これ、これとコレとこれとコレとこれとおおおおおおおおおおおおおおおおくださいませ〜〜ーーーーーーーーー!!!これをクレ!!!!!!!!くださいくださいくださーーーーーい!!!!!!お願いします!!!アタシのお願い!!お願いなんでメンス!!頼みますデスよ!!!シーーーシシシシシシシおへへへへこw拙僧燃え果てて行くゾこれ そうゾもち!ゾナもちね!!宝 宝!!ちゃかりゃにょ〜コレ産んでらコレ!運ばれてまぁ!!こんなもん違法でなくて何?
ありがとう 全世界の全事象 私がここに居ること ありがとう
奇跡みたいなことばっか起こってる 心がすっごい綺麗になる
美しいことばっか 私は幸せ者です
ありがとうございます
好きのよさ。
チェンチェ。

要素は出揃いましたので話を進めますが、果たしてどうして私は、おてんばプリンセスのことをこんなにも愛おしいと感じるのだろう?と考えました。

「それはお前がバイキンマン側の人間=ヤレ執だからなんじゃあないのか?」とお思いの方もいらっしゃることと思うのですが、全然違います。

むしろ私自身はというと、生まれた瞬間から両親に甘やかされ姉にワガママを言い妹をこき使い、祖母や祖父に甘えまくり、中学時代は友人総出で世話を焼いてもらい、高校時代は全て親の送り迎えで登下校し、小さな頃から気に入らないことがあったらその場でワガママを言いごねまくり時には泣き喚き、手に入れたいものがあったら必ず手に入れなければ気が済まないし、少しでも気に入らないことがあったらどんなことであれやりたくない(または絶対にやらなきゃ気が済まない)、人に認められ甘やかされるのを当然と思っていて、その環境が特別なものなのだとやっと最近気がついたような人間なんです。

そう……人格で言ったら、私はおてプリ側の女

この事実が長年私を苦しめていました。なぜ私自身がおてプリの思考を持つ人間なのに、おてプリ属性をこんなにも可愛いと感じるのだろうか?と。
先に挙げた通り、もし自分がヤレ執側の人間なのだとしたら納得行くはずなのです。なぜなら、ヤレ執がおてプリに惹かれるのは当然の事象だから。
けれど、いくら考えても自分はヤレ執じゃない。
ヤレ執は、欲しいおもちゃを手に入れるために泣き喚いてゴネたりしない。ヤレ執は、食べ物の好き嫌いが激しすぎて給食の時に担任の先生私物の味塩をかけてもらったご飯だけを食べたりしない。ヤレ執は、中学生にもなって注射が嫌いすぎて学校の健康診断で声を上げて号泣したりしない。ヤレ執は、なんでも謝れば済むから余裕〜だなんて思わない。

じゃあ自分のことを可愛いと思ってるが故に転じておてプリキャラのことも可愛いと感じているんでしょうか?
否、ギネスに載るほどキャラが多いアンパンマンの中でも、私が理屈なく一番惹かれるのがドキンちゃんなのです。そこに「自分と似ている」という思考を挟んだりはしていません。
つまり
「この中でおてプリはこいつか……。じゃあ私が好きなのはコイツだな」
ではなく、
「マぇ?!(発見したゾ〜い!)(キャンわゆ〜いコ、発見ピピ!ゴゴゴw)(アゲて行きますゾ〜!)ヌヌヌホホホ〜??んっmこの激マブプリンシェシュた〜ゃは一体誰でちゅか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!プリプリプ〜〜〜〜!!マ!ちゃわいいネ!!?んパ〜!!なんでこんなにきゃンンンンんわゆいンれチュかィ〜〜〜ンン〜〜?!あ〜こりゃ!あ〜これ可愛カワの罪で犯罪ってやちゅになっちゃいまちゅけどらいじょーぶめちゅか〜?は・ん・ざ・い・ってわかる〜?わかんないかそうだよね〜!無縁無縁!こんなにプリンセスなんだもん当然なったネごめんね〜(手錠)これは…これなに?これこのキモチ…ち、ちゅき。めっとん※結婚 ちてくらはい。如何?あ、あえ?んえええええええええエエエエエエエエ工エエェェ(;°⌓°)ェェエエ工〜〜〜〜?!(驚)汗も、もちかちて、、、君もおてプリちゃ〜んなのかニャ?!ありリリリkっ困っちゃうな〜〜笑笑まさか笑キ君までもが笑おてプリだったとは笑笑笑アヒ〜笑も心配ないかりゃネ!いっちょにくりゃちょ〜ニェィ!イエェーイ!プリンセスたんだねっ♡しゅきらにょ♡」
ということです。
それに、私は自己肯定感の高い方ではあると思うのですが、自分自身をプリンセスだとも思っていないし、おてプリと肩を並べられるワケがないと思っています。
先述の通り自他共に認めるワガママ女ですが、現実におてプリチャンたちが居た場合、私は下僕に成り下がることでしょう。

自分自身がヤレ執なわけでもなく、自分可愛さから転じておてプリを好きなわけでもない。
ではなぜ、おてプリにこんなにも惹かれてしまうのか。

答えは、親戚の2歳児とのふれあいの中にありました。

春先に祖父母家に訪れた親戚の姉妹を寝かしつけるべく、布団でテントを作ってみたり影絵をしてみたりと試行錯誤していた時、
5歳の上の子は大人しく布団の中でおとぎ話を聴きながらうとうとしていたのですが(天使?)、2歳の妹ちゃんはなかなか寝付かず、ついに飽きてしまい、部屋の扉を開けてリビングへ行こうとする場面がありました。
親戚母は「またワガママ言って……」と少々苛つき気味だったのですが、私はもうその小さな姿を見て「た、たまら〜ん!」になっていました。
そして次の瞬間私は、ほぼ何も考えず妹ちゃんの手を取り、しゃがんで目線を合わせ、「そうだよね。まだ眠くないのに、眠らなきゃいけないって突然言われるのが嫌なんだよね。」と話しかけてみました。すると「うん。」と素直に返事を返してくれました。
やっぱり!
“釣れた”感覚を覚えた私は、「じゃあ眠らなくてもいいから、お布団に座ってみようか?」と提案すると、また「うん。」と言い、大人しく布団に戻ってくれたのです。

ここで私がしたことは、2歳児への最大限の共感です。
つまり、“幼少期の、おてプリだった私から妹ちゃんへ”の共感ということです。

なぜ共感できるのかというと、私にも覚えがあるのです。ちっとも眠くなんてないのに、先生に言われてみんなパジャマに着替えているから、暑苦しい布団に入って眠らなきゃならなかった保育所のお昼寝の時間。
どうせ夜も眠らなければいけないのに、まだ元気で遊び足りないのに、外は晴れているのに、お絵描きしたいのに、なんで眠らなきゃいけないの?と疑問で仕方ありませんでした。子供にとって眠るということはそんなものだと思います。
さらに、私は超ワガママな性格なので、人に指図されるのも大嫌いだし、理由が不明瞭なのに他の人に合わせて何かをしなければならないのも本当に苦手です。現代社会によくある謎の会議が嫌すぎて蕁麻疹ができるほどです。
だから、お昼寝をする方が良いとされる理由を隠されたまま、なんとなくお昼寝した方が良いことになるらしいという雰囲気で、眠りにつかされるのがマジで大嫌いだったのです。
おてプリの人格があるが故に、一見寝ぐずりしているだけのように見える2歳の妹ちゃんの行動に100%共感した上で、似た案を提供してみるという事ができたワケです。

この経験を経て思いました。私は、とどのつまり「コレ」をしたいだけなんじゃないのか?と。

そう!私は、おてプリだった幼少期の私の人格で、目の前のおてプリの一見ワガママな行動に完全な共感をした上で、そのワガママ感情の解決策を提案し、それを認められたいのだ!

おてプリキャラを、おてプリの私で制御したいのだ!

そして、その制御が成功した時、同時に幼少期の私のワガママも肯定される構図になっているのだ!!!

おてプリキャラがワガママを言っている時、幼少期の自分を当てはめて、「ああ、言葉でこう言っているということは、心の中ではこう思っているんだな」と見抜き、そのワガママ感情の見えづらい純粋さに愛しさが溢れてしまうのだ!!!!

だから私はおてプリキャラが性癖だったのだ!!!!!

なんて愚かなんだ!!!

つまり…つまりさぁ……
つまり、それって…………

……

私はお屋敷に仕えるメイド。お嬢様が生まれてすぐに、お世話係として雇われた。
お嬢様は今年9歳になる。小さな頃からワガママで、機嫌が悪いとどんなにお気に入りのおもちゃで遊んでも癇癪を起こすし、言葉遣いも偉そうで生意気街道真っ盛り。そのくせ怖がりで時々おねしょしてしまうこともある。手がかかるけれど、そんなところも可愛い、私のお嬢様だ。
朝、自室で支度をしていると、お嬢様が私を呼ぶ声がする。急いでお部屋に向かうと、唇をムスッとさせたお嬢様が、ベッドの上にちょこんと座っていた。
「ショートケーキが食べたいわ。」
開口一番そう言ったので、私は冷蔵庫の中にあるケーキを思い浮かべ、「それならすぐにご用意しますよ」と台所へ向かおうとした。しかし、
「あれじゃなくて、となり町の、イチゴがいっぱい乗ってるケーキじゃなきゃいやよ!」
と叫んできた。
こんなことは日常茶飯事である。面倒だが、しかし一向にかまわない。お嬢様は、いずれこの家を継ぐ一人娘。今はまだ想像もつかないが、いつの日にかこんなワガママを言うことすら許されなくなってしまう。
だからこそ私が……お世話係である私が、お嬢様の人生に残されているワガママを、できる限り拾ってあげたいのだ。
「すぐに買ってきますよ。」と告げると、台所へ行こうとしていた足を玄関の方へ向け直して、お嬢様の部屋を後にした。
部屋を出る直前、お嬢様はまだ何か言いたげだったようにも見えたけれど、隣町のケーキ屋さんはいつも繁盛しているのですぐに向かわなければと思い、それに構うことなく屋敷を出たのだった。
案の定、目当てのケーキは売り切れだった。
やはりか……。駅前でイベントが開催されているという情報を耳にした時点で予想していたことだったが、さてどうしたものか。
ここで屋敷に帰って「売り切れでした」などと伝えたら、絶対に泣き喚くに決まっている。それに、きっと悲しがるだろう。そう思った私は、お嬢様が贔屓にしている別のケーキ屋へ赴くことにした。
しかし5駅ほど離れた距離にあるその店舗も、そのまた先の店舗も、全部売り切れだった。
これは参った。お嬢様の食の好みは非常にうるさく、ショートケーキの生クリームの甘さが控えめ且つイチゴの鮮度が良いものでないと嫌がる。
この時点で、時刻は午後3時を過ぎていた。これ以上遅れるとまた面倒なことになる。最後の望みとばかりに入ったお店に奇跡的に残っていたケーキを購入すると、急いで屋敷へ引き返す。
やっと屋敷の敷地へ帰ってこれたのは4時過ぎだった。お嬢様の暮らす本邸の扉を開けるや否や、お嬢様のとんでもない大きさの泣き声が耳を劈いた。ロビーの階段前で泣き叫ぶお嬢様と、その周りでオロオロする執事やメイドたちが視界に入る。面食らっていると、お嬢様が私に気付き、両手を広げて突進してきた。私の腰に抱きつき、涙や鼻水をベタベタにしながら「ばか!」とか「どこいってたのよ!」などとワンワン叫んでどうしようもなかったので、そのままお嬢様の部屋へ抱えていく。
数十分後、ようやく落ち着いたお嬢様に紅茶とケーキをお出しする。隣町のケーキ屋も、その先もまた別のお店も売り切れだったのだと話すと、キッと睨んで「そんなの、どうだって良いのよ!」「早く帰ってきなさいよ、湯花のせいで今日いちにちつまらなかったわ!」とプリプリ怒り始めた。
部屋を見渡すと、お嬢様のお気に入りのお人形やお父様が買ってきた絵本などが床に散乱しており、なんとも言えない愛おしさで胸がいっぱいになった。
「すみませんでした。では、ケーキを食べ終わった後はなにで遊びましょう?」
そう言うと、ぶすくれた顔をパッと明るくして、
「お人形!お人形で遊ぶわよ!あと絵本も読んでちょうだい!」
と、嬉しそうに床から人形と絵本を抱えてきた。
「ええ。ではそうしましょう。」目を細め、お嬢様の滑らかな頬を撫ぜる。すると、お嬢様は途端に静かになって、
「今度は私も一緒に買いに行ってあげるわ」
と小さな声で言った。
差し込んだ西日がお嬢様の桃色の頬の輪郭をなぞり、涙で潤んだ瞳が茜色を写し込み、それはそれは絵画のように美しかった。

……ですやん。

オ、オアァーーーー!!

私は、コレがやりたいです!!!これが夢です!!!
頼むーーーーッ 一番最高のコレにならせてくださーーーーい!!!!!!


もう単刀直入に言うわ。私には、おてプリをデレさせる才能があります。

私ならどんなおてプリも完全にデレさせられるんです!本当です!!

なぜなら私こそが世界で1番のワガママ女だから!!!そして大人になった今でも普段はそのワガママな人格を必死に押し込めているだけで幼少期と本質は何ら変わっていないから!!!だからこそ100%・・・いや500000%の共感をする事ができる上で、おてプリという一見厄介そうな性格の子を手のひらの上で転がせるんです!!私ことクッソワガママ人間の手にかかれば!!!!!!!!

👆
業。

これこそが、私が幼少期から細胞レベルで好きになるキャラを好きな感情を分解し再構築した結果であり、性癖を極限まで深掘りした結果たどり着いた業です。

なんの生産性もありませんでしたし、これがわかることによって自分の愚かさと直面し、剰え言語化して文章にしたためてしまったため逃げることもできなくなってしまいました。けどすっごい楽しい人生が送れています。


いかがでしたでしょうか。ただの日記でしたが、どなたかの参考になれば嬉しいです。

長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
おてプリとヤレ執を一番愛しているのはこの私だ。

※いいおてプリヤレ執作品があったらリプやコメント、マシュマロなどで是非教えてください。観ます。
※今回序盤に紹介した『ぶぶチャチャ』及び『ニャンダーかめん』は、現在映像視聴が困難な作品となっています。気になった方は是非、配信や再放送希望の声を一緒に上げてください。お願いします。特にニャンダーかめんは絶望的なんです……。よかったら是非よろしくお願いいたします。



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