マガジンのカバー画像

【連続リレー小説 】傘と共に去りぬ【毎月20日更新】

12
文芸サークル「ゆにばーしてぃポテト」が送る新たなリレー小説 「風と共に去りぬ」連載スタート!! 毎号持ち主が変わる!? 失くし物のビニール傘を視点に置く、新感覚人間ドラマ、ここ… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

【小説】傘と共に去りぬ 最終話 傘は去りぬ

第11話はこちらから▼  人の手を渡り私は旅する。必要な誰かのもとへ。  ×月/傘  語る…

【小説】傘と共に去りぬ 第11話 赤信号の次【毎月20日更新!】

第10話はこちらから▼ 「いい加減に前髪だけでも切ったら」と、母が何度目かの忠告を床に転が…

【小説】傘と共に去りぬ 第10話 星の交差点【毎月20日更新!】

第9話はこちらから▼  募集の紙を見つけたからなんとなく、という惰性で始めた書店員も気が…

【小説】傘と共に去りぬ 第9話 必要な後悔【毎月20日更新!】

第8話はこちらから▼  それが最初に確認されたのは遡ること五百年程前。とある江戸に捕らえ…

【小説】傘と共に去りぬ 第8話 回帰する傘【毎月20日更新!】

第7話はこちらから▼ 「世界から猫が消えたとしよう、そのとき人類はそのことに気付くと思う…

【小説】傘と共に去りぬ 第7話 憧憬の承継【毎月20日更新!】

第6話はこちらから▼ 憧れって、いつから自分の足を引っ張るようになるんだろう。どうしてそ…

【小説】傘と共に去りぬ 第6話 無彩色の影【毎月20日更新】

第5話はこちらから▼  ゴミ捨て場を寝床にしていた男を見下ろす。普段ならこんな奴、視界にも入れたくないから素通りしていくはずなのに、俺の目に入ったそれは見過ごせない物だった。 「おい、起きろ。おいってば」  俺の声に反応したのかうっすらと目を開けた。男は瞬きを数回すると、自分の状況に気がついたのか勢いよく飛び上がった。辺りを見渡した後、手元に握られているビニール傘を見つめている。 「なんだってんだ、一体」  俺だってそう思っていた事を男は呟きながらズボンに付いている

【小説】傘とともに去りぬ 第5話 明日の捨鉢【毎週20日更新!】

▼前回の第四話はこちらから  うれしさのあまり、死にたくなる。ビニール傘をやっとのことで…

【小説】傘と共に去りぬ 第4話恋心の堕星 【毎月20日更新!】

第3話はこちらから▼  いつからそこにあるのか知らない。興味もない、誰にも気づかれていな…

【小説】傘と共に去りぬ 第3話 追懐の嘲り【毎月20日更新!】

第2話はこちらから▼ この家には、後悔の断片が落ちている。 持ち主はわからないけれど、たぶ…

【小説】傘と共に去りぬ 第2話 星の埃被り【毎月20日更新】

第1話はこちらから▼ 「ふわぁ〜、ねむ……」  夜中までテスト勉強をしているせいかここ最…

【小説】傘と共に去りぬ 第1話 前方宙返り【毎月20日更新!】

2月/持田一花 「つめたっ」 うなじになにかが当たって、首をすくめる。 顔を上げると、天…