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27歳のニューガン・ダイアリーを読んで

今月はピンクリボン月間、ということで、色々な乳がんにまつわるあれこれを書いてみようと思い立った10月。あっという間に最終週、もうすぐ11月!ですね。日々の子育て家事仕事の忙しさと色々観たいドラマに追われておりました。(韓流ドラマの沼が深すぎて久々のnoteに)最後に、最近購入した書籍の紹介と、最新の乳がんにまつわる情報をまとめて終わりにしたいと思います。

冒頭の画像にもありますが、SKE48でセンターを務めたアイドル、矢方美紀さんの乳がん闘病記『27歳のニューガン・ダイアリー 〜ボクの美紀ちゃんが乳がんになった話〜』(2020年10月14日発行、講談社)を最近購入しまして、読ませていただきました。書籍は漫画形式になっていて、絵もとても可愛らしく読みやすくなっています。新刊漫画コーナーに平積みにされていたのですが、表紙がちょっとインパクトあるイラストなのか、ちょうど私の隣にいた20代くらいの若いカップルがいたのですが、

「えー何これ、やだ、ちょっと見れない」

という会話が聞こえてきたのが印象的でした。個人的には絵の可愛さでそれほど抵抗はなかったのですが(それに見慣れているせいかもしれません)、どうぞ多くの矢方さんと同年代の20代、ぜひ!苦手意識をスルーして!若い方達に手にとって読んでほしいと思います。「えー、でも大事じゃん、読んでおきなよ」と彼氏さんが彼女さんにプレゼントしてあげてもいいんだよ〜とそのカップルに向けて念を飛ばして本屋を後にしました。乳がんはなんとなく30代〜40代の女性がなりやすいというイメージがありませんか?そんなことはなく、20代の若さでも発症します。書籍の矢方さんは、25歳の時に乳がんの告知を受けました。25歳。私もその若さに驚きました。SKEを辞めて、声優の夢に向かって走り出した矢先だったそうです。読んでいてしみじみ感じたのは、告知の年齢によって、色々悩みの内容も変わってくるということです。妊娠前だと抗がん剤をして大丈夫なのか、ホルモン治療が必要なときは妊娠は難しいし、卵子凍結という選択もある、そして見栄えの問題から乳房再建をした方がいいのかどうか。出産後だとやはり子どもが小さいなら誰が世話をするのかなどなど、色々だなあと感じました。こうした色々なことに悩みながら、治療に向かう日々が描かれていますが、すごくいいなあと思ったのが、

「何が正しくて何が間違いかはわからないけど、自分のやりたいことやっていくために何がベストか考えて、自分で決めなきゃね」

という、ちゃんと自分の頭で考えて、治療を決める姿です。また矢方さんは担当医A先生とのやり取りで、仕事も辞めずに続けていくことを決意します。仕事をすることがモチベーションにつながることも大いにある、というA先生の言葉もいいなと思いました。仕事でなくても、日々の何か楽しみを持っておくことが、闘病には大切だろうなと私も感じました。

実際の体験記なので、抗がん剤使用時に外見が変わることに対しての悩みや、対処法などもちゃんと描かれており、これから治療に向かうという方にもイメージがしやすいのではないかと思います。とにかくお金がかかるというのは事実で、保険って大事ですよ…というのがわかるし、ウイッグやネイル、人工乳など、闘病中もおしゃれを楽しめるアイテムがあることがわかります。あと、乳がん患者用の可愛い下着があると、ほんとにいいですよね。矢方さん自身がデザインしてみたいとお考えのようで、期待大です。矢方さんのような人気や知名度のある方が、病気について色々と考えて発信してくれることで、多くの方が自分の体のことを考えるきっかけが増えてくれるといいなと本当に思いました。病気の告知を受けた時に、お先真っ暗な心情に陥る方が多いと思うのですが、そういう時に、やはり同じような経験をしている人と有ったり、話したり、体験記を見たりすることは私はいいことだと思っています。暗闇を照らしてくれる灯りを持つ、先輩たちが必ずいると思います。ぜひ、お手にとって読んでみてほしい一冊です。

ところで、矢方さんは日々の治療を自撮り動画で映像日記として残しています。#乳がんダイアリーで検索すると、you tubeでも映像日記の方を見ることができるようです。NHKでもドキュメンタリーで纏められたそうで、下記のサイトにその情報がありますのでよろしければぜひ。

これからもどうか夢に向かって、健康に日々を過ごせますように!


また、2020年最近の乳がんにまつわる情報として私が参考にしている動画がこちらになります。

YouTubeに色々な動画が上がっていますが、必ず年度を確認して最新の情報を見るようにした方がいいですね。本当に医学は進歩しているので。有難いです!あと最近ではミツバチの毒がひょっとしたら乳がんに有効かもしれない?という情報もありましたね。まだ研究が必要なようですが。

以上です。

最後にちょっとだけ書籍の画像をお借りします。


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闘病中は出口にないトンネルに感じられる時もありますが、できるだけ多くの人の治療がうまく進み、病気になっているのを忘れるくらい、夢中になれるものがあったり、毎日が楽しいもので溢れますように。


                    2020年 10月28日 秋晴れの日に





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