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6月に読んだ創作大賞応募作品[2]#創作大賞感想

2024年のnote創作大賞、読み専で参加しています。
前回の記事に引き続き、印象に残った作品をあげていく内容ですが、今回は少々、挙げる作品の傾向を偏らせて頂きました。

題して、学校+ホラー。

厳密にいうと学校が舞台ではなかったりする作品も混じりますが、ホラーと学校は定番なので、やはり読む側としては需要あるんではないか、ということでの選択です。
……まぁ、単純に僕が好きなだけですが。
では、作品紹介に移りたいと思います。

降霊の箱庭

こっくりさんの場面から始まる、連鎖的な学生の死亡事件に中学生三人が挑む、という王道的なホラー作品。
登場する人物のキャラ造形がはっきりしており、エンタメ的な要素が強いので、ホラー映画やホラーゲームは好きだけどホラー小説はちょっと敷居が高い、という方におススメです。

鳥有にお還り

意味深なプロローグから始まり、不可解な自殺事件の謎に迫っていくのですが、なかなか全体像が見えないところから、ある一文でカチリ、とハマる感覚があるのが面白い。
主人公である女子中学生の家庭事情や学校生活がかなりドロドロとしているので、単純にホラーとしてだけでなく、人間ドラマとしての読みごたえもあるので、複合で楽しみたい方におススメです。

ごえんのお返しでございます

こちらの作品はあらすじ通り、不思議な店を舞台としたお話なので、厳密に言えば学校ホラーの定義からはずれますが、主人公が高校生、かつ学校での人間関係も話に大きく影響するので、紹介させていただきました。
複数のエピソードからなる連作短編の形を取られていますが、実際にはすべて一本につながる話になっています。
一つ一つのエピソードが周囲にも主人公にもダメージを与えまくるので、イヤミスならぬイヤホラ展開が襲い掛かってくる感がありますが、その中でも主人公に寄り添ってくれる存在の頼もしさと微笑ましさに救われます。

以上、6月に読ませて頂いた創作大賞応募作品の中から、印象に残った学校+ホラーの作品を上げさせて頂きました。
総じて、話の構成もさることながら、登場人物のキャラクターがはっきりしていて、それぞれ魅力的な作品が多かった印象です。

興味を持たれた方は、上記リンクからぜひ作品ページへと飛んでみてください。

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