夢見ろぐ

思い出した夢 3つです。


1.

空中に浮いた本に 色々と語りかけて歩く 山高帽の人

ひらめいた指をして  無邪気に振り返った後

腕組みをして 首をひねってみたり

頭から湯気を噴き つかつか速足になった後

心配そうに 戻ってきて、気まずそうに微笑んだり

本は のんびり ふわふわと浮いていく


2.

木がいくつもつきぬけた古い家の陰に、煙でできた狼がいる

丸まって眠り、だんだん体が透けていくところに、馬が来た

青い泡ふき硝子のような馬、心地のよい蹄の音


僕たちは似たような種類の仲間で、今から行くところです と

いって、鼻で狼の背の煙をなでた

冷たくて驚き起きた狼は立って身震いし、一緒に旧道?の奥を登っていく

似た種類なんて あとどれくらいいるんだろうと どこかから声がした


3.砂浜に布を広げて ご飯を食べている人たち

大きな動物が 海面に背を浮かせ また沈んでいくのを もうずいぶん繰り返していて、どれくらい長い種類なのかわからない


絵を描く途中で 頭がみたいのだけど、そんな様子なので

画家はお昼を手にもって噛むのも忘れ、海をみている

足を投げ出して座っている人も 楽器を弾くのを忘れて同じようにしている


しばらくたって 2人とも我に返るが、動物はまだ動く背中を丸く出したまま

顔を見合わせた人々は、なんとも不思議すぎて わらってしまった


同じ言葉を 同時に出して 海を見ると、れこーど の音がした


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