見出し画像

本に関する定点観測 -2022.6-

6月の定点観測です。

積読を減らそう月間に設定したのであまり買わない!と宣言しましたが、いくつか買いました。いや、結構買いました。なのであまり変わらないかも…意志弱い…

弁解とともにスタート!



①冬虫夏草 梨木香歩


先月、「家守綺譚」を読んでとても良かったし、読了ツイートに対して続編もぜひ!とリプライを頂きましたので、これは買おうと思ってました。なので仕方ない。

前作は、綿貫は友人である高堂の家守りとしての暮らしだったけど、今作では家守りの役目を放棄?して、鈴鹿の方へ旅立ちます。

まるで彼の旅行譚のようでした。

もちろん河童やふなのお宿など、幻想的な世界観もそのまま。

毎日少しずつ読みました。

そして前作のときも書いたけど、漢字が読めない…読めたとしても何か想像つかない…という自分の教養のなさも露呈したのが悲しい。

櫁とか杣とか瀟酒とか筵とか。調べたの、メモしておけば良かったな。



②しつこくわるい食べもの 千早茜


これも先月、「わるい食べもの」が面白かったので続きを買おうと思ってました。なのでこれまた仕方ない。

前作はわりとちびちび読み進めていたんだけど、今作はすぐに全部読んでしまった。

特に2020年の出来事を綴ったところが、止まらなかった。

こんな状況になって、食と移動が大いに制限されたから、余計に。

わたしの好きなラーメン屋さんやご飯屋さん、スイーツのお店、和菓子のお店などなどたくさんのお店がなくなってしまったな…

わたしにできることは限られているけど、いま頑張っているお店を応援していきたいな。



③むらさきのスカートの女 今村夏子


読みたかったものが文庫化されました。

読書アカウントでも定期的に目にしていた気がする。

今村夏子さんは「星の子」以来かも。ずっと気になっている作家さんです。

こちらはまだ読めてないのでいつ読むか考え中。



④カレーの時間 寺地はるな


大好きな寺地さん。これは発売されるのを心待ちにしてました!

なのでこれもやっぱり仕方ない。ていうかもう仕方ないのしかない!

本は欲しいから買う!積読が増えようが買う!買えなくなる方が嫌だから買う!

これもまだ読めてないので、いつ読もうかな。

寺地作品はまだ読めてない本がいくつかあって、装丁が好みな単行本ばかりなので早く集めてしまわねば、と思ってる。



⑤小さいわたし 益田ミリ


これはジャケ買い。可愛くてつい。

週報にも書いたのはこれです。

ぼくの姉ちゃんしか読んだことがないけど、よく見させてもらっているインスタの読書アカウントさんが益田さん推しのようで、いつか何か読もうと思ってましたが、これになりました。

子どもの頃の1年を描いたエッセイで、ああそうだったそうだった!と懐かしくなったり、忘れていた気持ちを思い出したり。

素敵な一冊です。



⑥とあるひととき 作家の朝、夕暮れ、午後十一時


これはアンソロジーなんだけど、作家さんのラインナップが豪華すぎて買わずにはいられませんでした。これも週報に書いたもの。

そしてあまりの豪華さに思わずTwitterにもあげた。

なんせ本屋さんで表紙を二度見。

優しい表紙に太めの帯。その帯には錚々たる作家の名前がずらり。

え?こんなに豪華なの?ってことは豪華価格?って思ったらいわゆる普通の単行本と同じくらいのお値段。

好きな作家さんばっかりなのに、普通の単行本と同じくらいのお値段って大丈夫なの?!


これは作家さんたちのあるひとときに纏わるアンソロジーで、あさ、夕方、夜の3部構成。

その時間に読んでも、違う時間に読んでも楽しい。

ひとつひとつは長くなくて、挿絵もあるし、何より筆力が素晴らしいので本当にあっという間に読み終わってしまいます。

ちびちび読みたかったのに、豪華すぎるラインナップに止まりませんでした。



⑦生まれかわりのポオ 森絵都


表紙がカシワイさん。

飾りたくなっちゃうね。カシワイさんは最近好きになった方で、本の表紙を描いておられることも多くて、いくつか持ってます。

漫画も出たので買いたい。

話が逸れてしまいましたが、これは絵本、という方が近いかな。

可愛らしいお話で、あっという間に読めるくらい短いけど、優しい言葉に溢れていて、大事に、丁寧に読みました。

動物と暮らしたことがある人が読んだら、きっと素敵な気持ちになるんだろうな。



⑧薄紅天女 荻原規子


5月に、白鳥異伝を読んだので続きを。

白鳥異伝がめっちゃ分厚かったので、並べると薄いな〜って思ったけど、単行本としてはまぁまぁ分厚い部類かなぁ。

これも久しぶりの再読。

読み始めたら止まらなかった。

二部構成なので一部が終わったタイミングで後ろ髪ひかれつつむりやりいったんやめて、次の日続きを読んだんだけど、読み始めたのが遅いのもあって読み終わったのは深夜2時。

どうしても止められなくて。

久しぶりにこんな読書体験したな。



⑨私と街たち(ほぼ自伝) 吉本ばなな


ばななさん大好きなのに、小説しか読んだことがなくて、エッセイ読みたいなと思ってました。

そしたら、こちらの本が発売され、しかもサイン本があったのでそりゃあ迷わず買っちゃいますよ。

まだ読めてないのでこちらはちびちび読み進めたい。



⑩純喫茶トルンカ 八木沢里志


これはインスタで見かけて気になっていました。

でも見つけた時は、単行本も文庫本も品切れで、中古しかなくてどうしようかなーと困っていたんです。

しばらくして新装版が発売されると知って、とても楽しみにしていました。もちろん発売してすぐに買いました。

続きがあるそうでこちらも絶版らしく、復活しないかなぁと思ってます。



11 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。/標野凪


これもインスタでよく見かけていて気になってました。

特に印象的だったのは、「某曜日のカフェシリーズのようで、さらに現実的」というニュアンスの一文。

確かにあのシリーズはあのシリーズでとても素敵で大好きですが、いい人しか出てこないので少し現実的でないのも事実。それが疲れた時や優しい気持ちになりたいときにはめちゃくちゃありがたいし、ぴったりなんだけど。

この作品はそういう意味では確かにより現実的かもしれない。

でも、同じようにゆるやかな繋がりもあって面白く読めました。

唯一、ひっかかりがあったのは店主のふらりさんが割と謎というか掴み所がないまま終わったところかな。

これは是非続きを読みたいです。



積読事情兼おわりに

今回から積読がいくらあるのか?!についても書いていこうかと思います。

6月は個人的に積読を減らそう月間にしていて、また別のnoteを書く予定なので詳細はそちらに譲りますが、今回は3冊読めませんでした。

なるべく増やしたくないけど7月は夏の100冊があるし、

いくつか新刊も気になるし、悩ましい日が続きそうです。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?