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私のマインドの話 Ver.2

はいさい。どうもどうも。
春の気持ちよい暖かさから、早くも夏らしいむしむしした暑さが続いてバテてしまいそうな日が続くこの頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は、この頃よく物思いにふけるようになりました。
どうしてでしょう。社会人も近いからですかね?

他人と雑談するときや話し合うときなど、私は誰かの出した意見にプラスワンしたり、反対して別の意見を出したりするサイドに回ることが多いのですが、なぜか賛成より寧ろ反感を買う方が多く、やけに意見がぶつかるなあって思うことがありました。今となってはそういうもんだって感じで自己肯定みたいになっているのですが。
私が考えるに、意見が対立するケースっていうのは何パターンかあるんですが、主に

1. 意見の根本が一致しない
2. 多少の譲歩は出来るけど譲れない部分がある
 (=どこかしらの類似点や/共通点はある)
3. アンチ的な立場から反対する

の4択になることが多いです。
パターン2の場合は折衷案を考えることで足並みをそろえることができますが、パターン3は根本的に相容れないのでデータと結果で証明するしかないです。また、このケースで対立する場合は相手が感情的になっていることが多いので、相手の感情を諫めることから始める必要があります。
 私は基本的に何か意見を出すときに感情的になることは滅多にありません。何かを心配したり推したくなったりして本気で相手を説得する時に感情を少しだけ出すことはあれど、私自身が他人に対して淡泊なところがあるので、相容れないなと思ったら一線引いて策を練ることが多いです。社会に存在する人間なんて十人十色ですし、誰が何と言おうと自分の人生の主人公は自分ですから、他人のことなんていちいち考えていたらキリがありません。

私が注目するのはケース1です。
私はこのケースで対立することが多いのですが、意見の根底が違ってしまう原因としては意見の前提が真逆になってしまうことにあり、さらにその原因については物事を考え方が違うのかなって思う節があります。

この「考え方」についてですが、
物事の考え方には、大きく考えて2つの方法があります。

「積み上げ思考」
:「ある目的を達成するために行うべき行為を順番に解決していこう」という順繰り方式。
「逆算的思考」
:「ある目的を達成するために必要なことは何か」を中心に据える考え方。

この2つの考え方について事例を出します。

積み上げ思考では「料理」が分かりやすいと思います。
料理は、「材料を用意する→切る→炒める→味を調える→盛り付ける」という順序で進めていくものですから、今そこに材量が無ければ切ることも炒めることもできません。まあ、料理は工程であって思考ではないっていうのは
ここではナシで。

逆算的思考では、資格を取る理由なんかにあったりします。
例えば「学校の先生」になりたいときって、「教員免許が欲しいから学校の先生になる」のではなくて「学校の先生になるには免許がいるから資格が取れるように勉強する」モノですよね。

事例を見てもらえばわかる通り、考え方のベクトルが真逆なんです。
決定的な違いは「未来指向か現在指向か」であり、私は大抵のことを99%逆算的思考……つまり、未来志向で考えています。
 私は、「ある行動をやる/やらないことで被るかもしれない不利益を考え、それを回避/軽減するために動く」ことが最優先事項であり、ある行為の有無によって起こりうるリスクとそれを回避できる確率回避した結果として生まれるプラスの価値同時に考えて物事を判断します。

意見の根底が違う相手の脳内プロセスは現在指向なので、思考の中心は「今やるべきこと」。つまり、その先のことは重要視していない場合が多いです。そのため、相手が考えていることよりも三手や四手先、さらには完成形まで見越して考えている私とは意見が合わないのは当然です。だって相手はその境地にまで考えがまだ至っていないのですから。

また、人間というのは、今できそうなこと、今したいことをする方が楽なので、現在を基準にして今の視点からできることを行動する方向にシフトしがちですが、社会に出る立場になるとこの考え方が通用しなくなる時が絶対来ます。また、多くの人はなんとなく目標は持っていて、そこに向かって必要と思われることを毎日しています。しかし、これでは毎日が「今日は今日の仕事をしよう」というパターンになってしまうので、いつまで経っても次の段階にあるゴールにたどり着けないということになります。
 一方、逆算思考の人は、ゴールを先に設定して、そのゴールのために必要な要素を出し、その要素を一個ずつクリアしていくことでたどり着いていきます。
 もう一度書きます。考える順序が逆なんです。

 しかし、積み上げ思考の人が逆算的思考に転換してもほとんどの人は失敗します。理由は明白です。
 そもそもとして、「一般的な」逆算的思考のフェースは3つです。

1. ゴールを設定する
2. プロセスを明確にする
3. スケジュールに落とし込む

 上にも書きましたが、現在思考の人は「今日は今日、明日は明日」というマインドなので、「AのためにBをやろう」となっても「どうやって?」が先行します。何だかんだ「お金も時間もないし」「友達も少ないし」みたいにできないことだけどんどん湧いてきて、計画を諦めたり立てられなかったりなんてこと、一度はありますよね?「目標設定して、逆算で考えていてもできないんです」なんてことを言う人もよくいます。
 逆算と言えるまで詳細に計画が作れないかといえば、理由は情報不足です。

例えば、月収を100万円にするためには「いくらの商品を何個販売すればよいのか」ということを知る必要があるし、「売れる商品とは?」や「顧客は何を求めているの?」等のという情報も必要だし、それには「どこで何人を集客し、そのうちの何%の割合で購入されればいいのか?」それには「予算はどのくらいがかかる?」と言った情報を得るための考え方や枠組みの知識すらもない。だから逆算しても計画を作ることそのものが現時点ではできない、という考えになる。

つまり、自分の現在地点がわかっておらず、現在の自分の知識や持っている情報、「何ができて何ができないのか?」ということを知らないという致命的な欠陥を持ってしまっているということになります。
 ゴールに行くには、現在地点を把握することが必要で、現在地点を知れたならば情報収集によって現在地と目的地の距離が少しずつわかってくるはずです。

また、目標自体が「今できる範囲の、今の延長線上にある目標」なんてことありませんか?今現在の知識で立てた目標は機能しないことが多いです。
 売り物もないのに「起業する」と言って行動しまくったり、現時点で機能していないものを加速させようとしても意味ありませんし、何よりも今がダメなら今の状態をやめて、現状から抜け出すことが最優先です。それにも関わらず、現在の延長線上で目標を描くからいつまでたっても状況が変化しないわけです。

しかし、目標を高く持つというのは、「志を高く持つ」と言った意味ではないのです。今ある状況から脱するために現時点とは別のやり方を引っ張って改善しなければならないという次元の異なった考えに至るはずです。

なので、「一般的な」逆算的思考で計画を立てると失敗することが多いです。だって、逆算的思考がうまくはたらくのは、具体的に目標を設定する力、分析も含め物事を深く検討できる力、計画通りに実行する力を備えたうえで「現時点からできることでは別の観点から理想的なゴールを描いていること」「その状態にするための必要な要素を正しい情報から出せること」が条件になるのですから。
 ポイントはとにかく常識や「今できるか」という考え方を捨てて、理想的な状態を描くことです。月収10万の人が月収を100万に引き上げることを目標に掲げたら、やり方を大きく変えなければいけなくなります。頭の中にある固執した手段を捨て、新しい情報を求め、そこから実施可能な手段に落とし込み、時間軸に並べることできます。つまり、正しいやり方はこうなります。

(1)理想的なゴールを描く
(2)現在地点からの距離と、必要な経費や時間を想定する
(3)自分だけではできないことでも、他人や何かを使えば実施可能な必要な要素を書き出す
(4)要素が出なければ情報を集める
(5)実施可能な手段に優先度をつけて選別する
(6)選別された要素を時間軸に並べる
(7)最初の一手に着手する

大事なことは
・現状がうまく行っていたら、情報を集めて逆算の精度を高めること
・現状がうまく行っていないなら、そもそも今やっていることをやめることに尽きるのです。
また、最終目標が大きすぎる場合、時間やお金がかかりすぎる場合は、目標を小分けにすることで、自分のレベルに合わせて、どれだけ長期間でも詳細にプロセスが描けるのか?自分がイメージできるまで細かくする必要があります。

しかし、「積み上げ思考」が100悪いというわけでもないです。
逆算的思考は「見えている目標」に対して行うもので、1ヶ月後、3ヶ月後といった、自分が見えている問題に対して「逆算して現在の行動を決める」ものです。仮に人生をレベルで見たときに、10年後、30年後、50年後、という遠くの未来を全て逆算して現在に結びつけるというのは非常に困難ですし、当たりっこないですからね。そのような長期的なスパンでは積み上げ思考で、「今できるところまで進める」で問題ないわけで、「見えない目標」に対しては積み上げ思考の方がむしろ有効ですし、「積み上げ思考」と「逆算思考」を交互に使っていくことが大事なんです。それに、積み上げ思考では大枠を積み上げで考えるからこそ、大枠では「どこに向かうかわからない」という楽しさわくわく感なんかもありますしね。
未来が全て見えていたら、それはそれで人生面白くないんですよ。
 目先のことはしっかり捉えつつも、大枠はどこにたどり着くかわからないけどそれを楽しむ、ということが人生を楽しむコツとも言えますよね。

つまり、何が言いたいねんってことになるのですが、
行き当たりばったりで、できそうなことから着手することをやめましょうということ。
そして、未来のビジョンは制限なく描き、それが今の延長線上にないことに気が付いたら、そもそも今のやり方を疑おうということ。
 そして、情報を集めることはすっごく大事なことですよ、ということ。

いくら逆算思考が面倒でも、これが最も最短距離だし、未来は自分で作ることができます。これは理想ではなく、現実的な作業の先にあるものですし。

ちなみに、逆算は難しいけど、1つに集中したら誰でも成果が出ますし、そういう積み重ねを経てきた人は社会でものすごい活躍をしていると思います。
私もそういう人になりたいし、そういう人が身近にいたらすごく心強いですよね。

もらった金額分だけ第三者に貢献しようかなと。 例えば、子ども食堂に食材を寄付して、その様子を記事にしたりするなど。