“現役書店員”がオススメする「自然観察」の本 vol.52
おはようございます。
だいぶ寒くなってきましたね。
外に出るのが億劫になりつつありますが、気温の高い日はまだお散歩に行きたいところです。
本日のおすすめです
こちら↓
おすすめポイント
・自然観察を楽しむ際のアイデアが盛り沢山
著者は植原彰さん。
自然観察指導員で長年ご活躍されており、自然観察に関する書籍も多数出版されています。
本書の初版は30年以上前。
ですが、本書は自然観察に関するアイデアや魅力がたっぷり紹介されています。
また実際の観察会を紹介しながら取り組んできたこと、反省しながらも主催の大人が楽しんでいる様子が文中から伝わってきます。
生き物の生態や見分け方など、子供たちを楽しませながらどう伝えるかを懸命に試行錯誤し、冬芽カードや木の実カードなどの「自然観察グッズ」を持ち出しては子どもたちを喜ばせます。
「つながり」こそ自然観察の本質だと考えている著者、手作り感とアイデア溢れるイベントが開催されます。
印象的なのは
カモのファッションショーです。
審査シートが配られ
色・デザイン・しぐさ・印象・おいしそうか・総合
を各0〜3点で評価し、キャッチフレーズまでつけます。
素晴らしいユーモアですよね。
おいしそうかって…。
普段カモを見つけても身体の模様くらいしか見ていないと思います。
しかしこういった視点で多角的にものを観察することは、子どもたちの様々な感情や能力を育むことは間違いないと思います。
アナログだからこそ、人の心がつながりで感じられる自然観察という活動。
僕らもその大切さを見直してみると共に、今こそ読んで外へ出かけたい本です。
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