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9月21日。It's okay to be critical

体感では朝の5時ごろ、トイレに行きたくて目が覚めた。でもみんな寝てる中2段ベッドの上にいる私が動くのも嫌だったし、外は暗いし寒いしで、数十メートル離れたトイレに行く気になれず半分寝ながら耐えた。バド現役時代の合宿を思い出した。(死ぬほどどうでもいい記録。)

今日はSamsøにあるEnergy Academyへ!
日本との繋がりが強いらしく(再エネ後進国なのにどうしてだろう。後進国だからだろうか。)安倍、菅など元首相の前で講演した時は緊張したんだよ〜と言いながらJapaneseの私たちをwelcomeしてくれた見た目は普通のおじいちゃん。講演後に全く質問がなくて、僕の話がつまらないのかと思って心配してたら、受講者の人たちは目上の人より先に質問するのに躊躇して自分の番を待ってるんだよと周囲の人に言ってもらった経験をシェアしてて、直後デンマーク人の友達に本当?って聞かれた。政治の世界だったら本当にありそうだし、庶民の私でも時々そういう瞬間はあるか…と振り返った。

学者の飯田哲也さんと仲が良いらしく、日本語の本を持ってきてくれた。
飯田さんプロフィール

Energy Academyが島の再エネ普及に貢献していること(住民との交渉や設置場所の決定、専門的知識の付与)、Samsø島外、デンマーク外=世界に向けて情報発信や教育機会の提供をしていることは何となく理解したが、具体的に何をしてるかはわからなかった。なぜなら今回はEnergy Academyの方が、私たちbrandbjerg生がどのようにコミュニティに変化を起こせるかのヒントを集中的に教えてくれたから。

まずびっくりしたのは意思決定の環境をcomfortableにすることが大事なんだよ!と何度も言われて、重要な決定はいつもキッチンで行われる(食べてリラックスしながら)んだよ〜と笑っていた。たしかにデンマークに来て、コミュニティ・フォルケ・個人の部屋…色んな環境を心地良くすることに命かけるからびっくりし続けてる。

Energy Academyの建物

Energy Academyの人たちはビジネスよりもハンドシップによって再エネの導入を目指しているみたい。住民・市役所・事業・Organization…さまざまなセクターを繋いで再エネ化を加速することが目標らしいです。

例えば洋上風力発電の導入でwind millをどこに置くかでかなり揉めたみたいだけど、反対する人の反対する理由を聞いて何度も試行錯誤したらしい。コペンハーゲンに住む別荘の持ち主は自分のお気に入りの部屋から見える海にwind millが見えるのが嫌だということだったので見えない位置に微妙にずらしたら、今度は愛鳥家が渡鳥の通り道になるからそこはダメと言われ、また少しずらし…など。

Samsøのどこにwind mill置けるか考え中。

Energy Academyのおじさんは個人の意見や性格をしっかり観察して、個人との繋がりを作っていって交渉につなげるのが上手だったよね〜とリフレクションの時間に話した。

あとは突然、wind mill導入する!って言われてももちろん反対されるけど、wind millを導入する目的を本当の意味で理解した時に受け入れてもらえるんだよとおっしゃっていた。気候変動やばい!っていう思いから動いて理解してもらえない人を見るとどうしても「なんでこんなやばいのにわかってくれないの!」って思っちゃいがち。受けてきた教育、生きてきた時代など背景が違う。「なぜ意見が違うのか。」という部分を考えて、どうしたら目的を理解してもらえるか冷静に考えることって大切だなとしみじみ。「同じ目的を共有すること」は対立する意見を持つ人と関わる上で大切にしていかないといけないテーマだなと思った。

トイレの水は雨水を利用してる。
断熱力がすごいらしい素材で作られた屋根。

超心強いなと思ったのは「不可能だと思うくらいの目標を立てて動かなければ、目標もどんどん下がっていっちゃうから、目標は常に高く持っている」という言葉。デンマークがsustainable社会に舵を切り始めたのは首相がきっかけらしく(2007年頃?)最初の国が描いたpictureはEnergy Academyの人たちでさえ不可能だと思ったらしい。だけど、現実を見すぎて変化を信じられなかったら何も変わらない。アイディアを出すだけ出して、その後にエンジニアに計算してもらって可能かどうかを判断する方法を常に取ってるみたい。理想→現実という順番。

どうしても、予算あるかな?失敗しないかな?って現実主義になりすぎて動けないことってよくある。あと2年前くらいに講義で聞いた「何か政治的決断でシステムを変えようとする時、政治家でも経済学者でもない一般市民が『日本はそんなお金ないから』って言う声が聞こえるのが日本の特徴」とおっしゃっていた教授の言葉を思い出した。子どもみたいにあれができたらいいよね!こんなのどう?って頭柔らかく生きていたいな。

お昼休み前に島内の色んな施設を見せてもらった。

オイルじゃなくて枯草で島内で使うお湯を沸かす!農家のゴミになる草を使うことで農家もお金をゲットできるしサステナブルだしwin-win!
船の充電所。green consumerは少し安くなるとかの仕組みがあるらしい。
発電は周囲にある建物の太陽光パネルで行われている。
穏やかな港でランチ。
Energy Academyが作ったブレインストームのためのカードみたいなのがあって、どうやらcreate changeするときに役に立つみたいなので、日本に帰ったらサークルのみんなとやってみたいな。

Samsøはたくさんのディスカッションを重ねて、ここまでの社会を作ってきたことが今日と昨日のお話からすごくよくわかった。どんなに良い話し合いでも、終わった後に質問が湧き上がるし、むしろそれは良いことなんだよ!と言っていた。

一番心に残った言葉は" It's okay to be critical "
クリティカルになるのって少し勇気が必要だし、黙ってついていく子が「いい子」とされがちだけど、クリティカルにならなければ、変化も改善も生まれない!素敵な言葉だな〜と思ったので紹介でした。

絶好のサイクリング日和でした。

Energy Academyの後は、自由時間!自由だけど疲れてたので宿舎に帰り、数人でクッキー作り。

夜ご飯とリフレクションの後はデザートタイム♡

庭で採れるベリーを摘んで、
食後のデザートに。ベリーとりんごのソースでオートミールのクッキーみたいなのを食べた。
酸味と甘味のバランスが最高。





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