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ニューヨークで卵子凍結⑥ 通院

今回は通院について。サイクル中は頻繁に病院に行かなきゃいけないのだろうと漠然と思っていたので、立地的に自宅から近くて通いやすいNYU Langoneに決めたのですが、個人的には大正解でした。と言うのは、結果的に通院した回数は私の想像以上だったから。

通院は14日間中10回

サイクル開始は、まず生理が来たらその2日目または3日目に病院へ行き、血液検査とエコーを受けたら始まります。ただ私の場合は、その月に限って2週間以上生理が遅れていつまで経っても始められなかったので、いい加減どうしようと相談しに行ったところから始まりました。ホルモン値が安定していれば、実際には生理が始まっていなくてもサイクルを開始することができる場合もあるようです。たまたま病院に行ってサイクルを開始すると同時に生理も来たので、結局生理1日目からサイクルを開始したことになるのかな。
1日目の朝に血液検査とエコーを受け、午後にナースからの電話で具体的な薬と投与する量を指示され、その日の夜から投薬を開始しました。最初の3日間、同量のMenopurとGonal Fを夜に投与し、4日目に2回目の通院で血液検査とエコーをしました。その後は1日あけて6日目に通院、且つ朝にCetrotideの投与が追加になりました。その後また1日あけて8日目に通院、8日目以降は14日目の採卵まで、結局毎日病院に通うことになりました。というわけで、サイクル中は採卵当日を含めて全部で10回通院することになりました。

仕事前の血液検査とエコー

NYU Langoneは、朝の7~9時の枠が不妊治療や卵子凍結で通院する方向けの血液検査とエコーの時間と決まっていて、サイクル中の通院は全部この時間の中で行われます。朝の検査結果をもとに、午後にナースから電話がきて、その日の夜から次の通院までの薬と投与量の指示、次回の通院のスケジュールが知らされます。なので、基本的に直前まで通院の予定が読めず、明日も来てね、という電話が前日にかかってくる、といった状況が14日間続きます。幸い通院は、遅くても朝9時までの枠なので、基本的に仕事がある人も、早起きさえがんばれば仕事に影響なく通うことができる環境になっています。朝イチの7時の予約で行けば待ち時間もほとんどなく、15分程度で血液検査もエコーも完了します。8時ぐらいの枠でも、待ち時間を含めてかかったのは最大で1時間程度でした。すごい人数のナースと4人のレジデントの先生たちが朝の検査を担当してくれているのですが、すごくスムーズに進むようシステム化されています。

流れ作業のようにも見えますが、毎回の血液検査とエコーの結果は、たぶん、担当の先生がレビューしてくれていて、その結果によって薬の投与量の調整が入ります。私は後半毎日通っていたので、毎日薬の量が微調整され、その結果、ベストな状態で採卵を迎えられたと思います。担当の先生と直接会ったり診てもらうことは私の場合ほとんどなかったのですが、この薬の調整にこそ先生の腕が出るのかなと感じたので、そういう意味で、ドクター選びはやっぱり重要なんだと思います。

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