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ニューヨークで卵子凍結⑦ 採卵のながれ

採卵前から当日にかけての話をしようと思います。

手術のまえ

サイクルの後半、たしか10日目ぐらいからは毎日、「今日がトリガーショットの日かもしれない。血液検査の結果も見てから後で電話で知らせるね」と言われていました。トリガーショット(Trigger Injections)は、採卵の35時間前に打つ排卵誘発剤です。結局、私は12日目の夜にトリガーショットのゴーサインが出て、12日目の夜(35時間前)にOvidrelとLupron、13日目の朝(23時間前)にLupronを打って当日を迎えました。
アメリカの場合はたぶん一般的に全身麻酔なので、特に局所麻酔かどうかの選択肢はなく自動的に全身麻酔で、前日夜12時以降は固形物をとるのは禁止、朝4時以降は飲み物も禁止でした。

当日の手術

採卵当日は朝8時に病院にチェックインし、事前の説明など受けて手術着に着替え、9時半から手術です。麻酔の先生がひととおり麻酔の説明をしてくれ、手術室では直前にEmbryologistの先生が挨拶(?)しに来てくれて、いよいよ開始です。私は全身麻酔が初めてだったのですが、一瞬で意識がなくなり、気付いたら術後のリカバリールームにいて、時間は10時半前でした。目が覚めた後はナースがクラッカーやクッキーなどの軽食と飲み物を用意してくれ、なんとなくぼんやり食べながら意識がしっかりしてきたら、着替えて帰宅の準備です。私は重い生理痛のような痛みがあったので、痛み止めもその場で飲ませてもらいました。

手術のあと

病院のロビーに迎えに来てくれていた友だちに引き渡され、無事解放です。全身麻酔の後なので、絶対に誰かに迎えに来てもらわないと帰れないという決まりがあって、これは最初ちょっと戸惑いました。ニューヨークに家族はいないし、平日昼間だから誰にお願いするにも気が引けるし、直前まで採卵日は確定しないし…。そもそもそんなことを頼めるパートナーがいないのもエッグフリーズする理由の1つなのに!とまで思って、少し暗たんたる気持ちに。いつも私の救世主である友だち2人に、サイクル開始時から「たぶんこの辺りの日程になると思うから、どちらか、もし調整できたら一瞬でいいから来て!」とお願いしていたものの、結局2人とも仕事を調整して迎えに来てくれて、帰りにお祝いのランチまで付き合ってくれるという、なんとも嬉しくて心強い帰宅となったのでした。


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