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ニューヨークで卵子凍結④ 薬の準備

個人的には、薬(ホルモン剤?)の手配がすごく大変だったので、ちょっと詳しく残しておこうと思います。たぶんこれはアメリカならではだし、卵子凍結に限ったことではないと思いますが、病院、薬局、保険会社とのコーディネーションが本当にややこしくて大変でした。

最終的に私が利用した薬は、下記の5種類です。

  • Gonal F(Gonadotropin - FSH):ペン型の注射

  • Menopur(Gonadotropin - HMG):普通の注射器型の注射

  • Cetrotide(GnRH Antagonist):普通の注射器型の注射

  • Ovidrel(Trigger Injection):普通の注射器型の注射

  • Lupron(Trigger Injection):普通の注射器型の注射

大まかな薬の手配の流れ

病院でのオリエンテーションが終わったら、ナースから「XXX薬局に電話して薬を準備しておいてください」というメールが来ます。オリエンテーションの中で、どんな薬が使われるかなど大まかな説明はされているものの、実際に私には何が必要なのか、どのぐらいの量を買う必要があるのか、値段はいくらなのか、まったく分からないままとりあえず言われたとおりに薬局に電話することになります。結局、通常1サイクル回すにはこれぐらいあればいいだろう、というざっくりした見積もりの薬が病院から処方されているようでした。なので、最終的に余った薬もあるし、足りなくて急遽途中で再注文しなきゃいけなくなった薬もあります。また私の場合、OvidrelとLupronが最後まで保険がおりるかはっきりしなかったので、サイクル開始前には準備できず、途中で急いでアレンジする、というバタバタもありました(この2つは、採卵の直前に必要な薬なので、サイクル前半は不要)。保険の承認ステータスは病院のファイナンス部門、薬の量や要不要はナース、薬の発注は薬局、それぞれ交渉先が違うので、とにかくサイクル前、サイクル中は電話をかけまくりの日々でした。保険のおりる薬に関しては、病院から案内された薬局に注文すれば、基本的に自宅に翌日配送してもらえました。

保険のおりない薬の手配

私の場合、結局OvidrelとLupronは保険がおりませんでした。その場合、もともと利用した配送サービスをしてくれる大きな薬局ではなく、ローカルの薬局に注文した方がいいと言われました。ローカルの薬局では値引き価格での購入が可能のようです。それでも薬局ごとに値段が違うので、ナースに教えてもらったローカルの薬局にいくつか電話をして値段を確認し、どの薬局で購入するのか自分で決めます。決めたら、またナースに電話をして、購入先の薬局に処方箋を送ってもらうようお願いします。そうしてやっと、ローカルの薬局に再度電話をして正式に注文ができるようになります。私の利用したローカルの薬局では、大体注文後1時間後にはピックアップ可能という流れでした。

薬の残量のトラッキング

上記のとおり、薬の手配は個人に委ねられていて、通院中対応してくれるナースやドクターは日によって異なるので、病院側は誰も私の薬のストックを把握していません。開始後は、血液検査やエコーの結果次第で、突然「今日からXXの薬を追加」とか言われます。なので、自分で薬の残量をきちんと把握して、残り少なくなってきたタイミングで「あとXXがXX個残ってるけど、新しく注文する必要はある?」と毎回確認する必要がありました。配送サービスだと1日はかかるし、ローカルの薬局でもすぐにピックアップできるか心配なので、つねに十分な在庫を確保するようにしておいた方が
安心だと思います。

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