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オーストラリアで保育士

2023年の一番の変化は職が増えたこと!!1月から保育園で働き始め、Yuna先生になった私 (みんなYunaで呼び捨てだけどね)。ここでは私が働いて思ったことを書きたいと思います。



保育士(educator)ってどんな感じ?


ヴィクトリア州ではチャイルドケアコース勉強中の学生も勉強しながら働くことができます。1月の時点では、カジュアルポジション(日本でいうアルバイト)をいただき、保育補助になりました (4月からは正式に保育士)。
オーストラリアのチャイルドケアの学位はcertificate 3(サーティフィケイト), diploma (ディプロマ), bachelor(バチェラー) でcertificate 3を修了した時点でオーストラリアの保育士、OSHC (out school hour care: 学童) のケアラーとして働くことができます。diplomaは保育士の中での責任職を担うレベル:ルームリーダー、センターマネージャー。bachelor は幼稚園の先生 (日本でいう幼児教諭)。4月でcertificate3 を修了した私は保育士になり、今はdiplomaの勉強中。

園の子達は、、うん可愛い😍いろんな人種の子供たちがいてオーストラリアだなって感じます。いくら子供と言っても相手も同じ人間だから意思も威厳も欲もある。この仕事はかわいいだけではもちろん通用せず、『命を預かっている』、そして子供たちの将来の基盤を作る大切な仕事。大変なことの方が多いけど個人的に今はストレスより楽しいが勝ってるかな〜(数年後見返した自分はどう思ってるのだろう🤔)

イメージは日本の保育士と多分一緒です。子供のお世話して、遊んで、時に叱って。仕事内容は同じだと思うけど、少し違う点は、こっちではみんなで一ヶ所に集まり、アクティビティをやるっていう感じじゃなくて、自由に遊ばせながら"〇〇するけどお部屋の中入って参加してみる?"って少人数を呼んでそれをみた他の子供達も自分達もやりたいと順番を待つという感じです。それもあってか強制ということはなく、あくまでも子供たちの意思を尊重します。やりたくなければやらなくてもいい、他の道具を使ってみたければ使えばいい。でもイベント事のもの(母の日 / 父の日のギフト等)は参加してもらえるように全力で誘いどうにかやってもらいます😅

私の園では"アプリで一括管理"。出席簿、お昼寝チェック、食事チェック、その日の出来事(日誌)を全て同じアプリで行います。保育士、教諭、マネージャー、子供達、保護者、全員自身のアカウントを持っていて保護者は子供がタグ付けされている投稿(日誌、報告事項等)のみ閲覧可能。これ絶対便利な機能だと思う!! まだペーパーでやってるところはこれ導入すれば残業減る気がする、、、。

正直、毎回ストレスを感じる教育実習


教育実習では、ユニットに沿ってアクティビティを考え実行したり、保育の安全性についてレポート出したりしました。正直実習中は『課題さえ終わってくれればそれでいい!!』、でもそのためには子供たちの協力が必要、子供達は興味なさそう、あーー😩の繰り返し。子供達を楽しませるって案外難しい。。。なんとか4回教育実習を終えた私を褒めてあげたい。
一番最近(11月)、3〜4歳児クラスでの教育実習で行ったプログラムは"天気と感情"。自分の感情を相手に伝えること、天気のイメージを使って自分の気分を明確にすることをテーマにしました。そして、”My friend the weather monster”という本を読んで自分の感情を天気とリンクさせるアクティビティをしました。子供達も楽しんでくれていたようでまぁよかったし無事終えた、、、(課題出したけどまだ評価返ってきてない。なぜ?)


来年3月に1ヶ月(20日間)の実習が待ってます。good luck 私。

言語の壁は永遠と、、、

しかし大きな壁は語学力。kinder (4~5歳児) はようしゃべるしゃべる。たまに何言ってるのかわからないことも。彼らが日本語を話せばどれだけ楽なことか (笑)。あとは、やっぱり親御さんに話すとき(とくに怪我の報告など)はどう話すか前もって考えなければ言葉が出てこないし、電話だと顔が見えないので感情を読み取るのもとても難しいです、、、
全ての保護者へ、毎回理解してくれてありがとうございます。

それでも素直な子供たち

私のことを覚えててくれる、名前を呼んでくれると本当に嬉しくて簡単にやりがいを感じてます (単純)。特に2〜3歳児が言葉を覚えて喋り始めた時が一番キュンってくる!!! (誰かわかって!!)
でも、一番嬉しい瞬間は朝部屋に入る前にガラス越しから私をみた子供達が『Yuna 〜!!!』って駆け寄ってハグしてくれる瞬間。今日も1日頑張ろうって思う。些細で小さいことで幸せにしてくれる子供たちってやっぱりすごいなって見習いました🤗
いくつか聞く子供たちの主張の中で個人的に興味深い、面白いなと思ったのが喧嘩をした時。これは3~4歳児の実習をしていた時。おもちゃの取り合いかなんかの末、一人が『私の○○パーティー来ちゃダメ』といい、もう一方は『あなたは私のbest friendじゃない!』という。そうすると初めに『私の○○パーティー来ちゃダメ』といったほうが泣きながら『私は~のbest friendじゃないって~言ってくる』と私のもとへ来ます。最初になんて言ったか録音して聞かせてあげたい(笑)
私のイメージだと日本では『~ちゃん嫌い』とか『~ちゃんともう遊ばない』と選択肢がほかにないイメージ。対して私が経験した子供たちはbest friendじゃないと言っているだけであってクラスメイトとして接する可能性が残っているし(むしろそう言った数分後砂場で遊んでるし)、パーティー来ちゃだめは大きなパーティーをよく開くオーストラリアならではだなって思います(子供たちにとっては真面目な話だけど)。


程よい行事の数々と子供たちの学び

私の園の主な行事は『母の日』『父の日』『book week』『ハロウィン』『クリスマス』『卒業式』かな、、思いつく限りでは (本当はまだある〇〇week的なの)。日本だと、運動会、お遊戯会等々みんなで○○系が多いですが私の園は特にない、、、これは各園のcentre philosophy (教育理念?) にもよります。オーストラリアの幼児教育は『個』を大切にし、子供たちが興味を持ったこと、自然の中で疑問に思ったことから教育者側がプランを立てて実行します。だからと言って行事が何もないわけではありません。一つ一つの行事が学びのきっかけになっているんだと思います。私のセンターの3~4歳児クラスではハロウィンといえばかぼちゃ。かぼちゃってどうやってできるのだろうというところから、かぼちゃについて調べて学び、実際触り、重さを比べ、最後は使ったかぼちゃを無駄にしないために切ってパンプキンマフィンを作るという流れがハロウィンという一つの行事をきっかけに子供たちが得た学びです。
異文化が混ざり合うオーストラリアだからこそ多様性を尊重し、個を大事にする活動もあります。子供たちは子供たち同士で異文化を学ぶチャンスがたくさんあります。私も日本の文化『子供の日』『七夕』を子供たちと共有しました。逆に異文化理解はとても重要です。園にいるすべての子供たち、家族がクリスマスをお祝いするわけではありません。親からの要望があれば、その子供には別のアクティビティーを提供する必要があります。

他の職員の暖かさ

保育園での経験を通して私が一番成長した部分は『どれだけ周りに暖かい人間でいられるか。許せる、認められる人間でいられるか。』ということ。実母、ホストママ、保育園のスタッフ何人かから完璧主義を指摘された私 (Ms. perfect)。失敗すると申し訳なくなり、『こんなこともできずにごめんなさい、仕事増やしちゃったよね』とすぐ謝ります。すると周りからは『謝らないで、あやまることじゃない、あなたは何も悪くない』と優しい言葉。たまに『おかしな事いわないの!(stop being silly)』と”謝る=おかしなこと”と言われることも。そして一緒に探してくれる解決策。普通なことかもしれないけど何か失敗すると見捨てられるのではなくみんなで解決しようムードのほうがあってすごくありがたい。またマネージャーは学校の授業についても気にかけてくれ(課題で難しいところない?とか)、プライベートで行っているベビーシッターのことも無理なお願いを引き受けてないか心配してくれます。(なんでみんなそんなに優しいの、、の前に多分私頼りないんだと思う爆笑)そういう経験から将来の保育士像、人間像ができていくんだなと感じました。

これを書いている今も一人Art teacherがトイレに行く際ラジオの音楽にのって私の前でダンスしてくれました^^ノリ良すぎ、最後本来の目的 (トイレ) 忘れてるし(笑)


結論、、、

保育士とってもたのしい!!できることが増えていく過程を(親目線で)見れる👀

でも保育の仕事、保育留学なめちゃだめだ!! と感じました。

子供はいつどこでどんな怪我、病気をするかわからないしそれに備えてのFirst Aid (応急処置)も全て理解して出来なきゃいけない。

アクティビティとかもただやるだけじゃ意味がない!!なんでこのアクティビティが必要なのか、改善点はどこか、子供達は何を学んだのか、、、頭の中でぐるぐる永遠と🌀

今、移民目的で不足している保育士、調理師、介護士のコースをとっている人もいるけれどどの仕事も責任があるので簡単にコース選びをするのは危険だなと思いました。なーなーに選ばなくてよかった (ありがとう日本にいた時の自分) そして、自分も移民目的?って思われたくないって言う気持ちが強くなりました😭そんなつもりで選んでたらこの仕事やっていけないわ!!
やっぱり自分の仕事に対しての熱意って大事だなって感じました。

以上私がchildcareを勉強して、保育士として働いて思ったことでした😄
最後まで読んでいただきありがとうございました♪


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