#19 質問力が低いのではなく、前提が違うのかもしれないと思った話 | 日々更新
どうも、はるもとです。
昨日、自社の採用イベントを運営していました。
私の担当顧客は、100人規模の医療系ITベンチャー。
座談会で、どのグループからも多かった質問が、
①入社したらどんな職種につくのか
②どんなスキルがある人を求めているのか
でした。
この2つの質問から、学生が思うベンチャーの新卒就活と、企業側からみたベンチャーの当たり前に、少しギャップがあるように感じました。
(1)部署や職種が先ではなく、仕事が先にある
どこの部署であろうと、そこに仕事があれば部署を横断してやることが多いのが中小・ベンチャーだと思います。
新卒だから入社まで間隔があるし、
スピード感の早い会社だと、実際の入社タイミングでどこの部署に新卒を入れたいか、今は分からない可能性も大いにあります。
「自分の業務範囲はこれ!これ以外やりたくないんです」というよりは、
なんでも「私がやっときます」と、仕事を広げにいける方が、小さい規模では重要だと思います。
学生はもしかしたら、この辺のイメージがなくて、
「割とかっちりとキャリアフローが決まってるのが普通」のイメージを持ってる場合が多いかもしれません。
(2)中途採用しかしてなかった会社が、新卒採用をする背景
学生たちが、実は理解していないことが多いのが、
「世の中には、新卒は採用してない企業も多い」ということです。
ずっと中途採用を続けていた会社が新卒を採用するということは、
ある程度、組織構築ができてきて、
自分たちで育てて、充分価値を生み出す人材に伸ばせると思ったということだと思います。
その上で、「文化を作っていく」新卒を採用しています。(中途だと、前職経験もあるので文化を作るのはより難易度が高いんですよね)
※どちらも例外もありますが。
専門職じゃない限り、新卒に何か特別な「スキル」を求めているわけではありません。スキルは中途に求めています。
大事なのは、仕事に対する取り組み方やマインド、
自社にとって、育てたら芽が出て花が咲くような土壌かどうかなんだと思います。
また、特にベンチャーだと、
(よほど専門職を除き)スペシャリストよりもゼネラリスト志向が求められる傾向にあるので、
何か一つのスキルというよりも「学ぶことができる」「やってみれる」ことが大事な場合が多いです。
総括して、学生たちはベンチャー企業に対して、
「何か1つの専門的なスキルがあって即戦力での活躍が求められる会社」だと思っている傾向があるように思いました。
いろんな会社がありますが、即戦力を求めているわけではない場合が多いのではないでしょうか。
ただ、早い段階で戦場に放り出される可能性は高いです。
会社によりますが、
大手系は半年から一年かけて新入社員向け研修をすることで育てるのに対し、
ベンチャー系は仕事を実際にやってみながら育てるような会社が多いです。
学生たちも分かってるとは思うんですが、
質疑応答の中で、なんだかベンチャーへの理解にずれを感じたので記事にしてみました。
ここに、学生サポートのヒントがあればいいな。
それでは、今日はこのへんで。
はるもと(@haru8AU)
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