その40 覇権をとり続けるヤクルト

不思議に思う。

なぜヤクルトはあんな人気なのかと。

仕事でヤクルトを扱っているが圧倒的人気だ。

年配者に人気だが、若い子もそれなりに持っていく。

年代を問わず愛されている。

なぜだろうと考えた。

そしてこれは『ブランドを作る』という意味で、なにかヒントになりそうだと考えた。

ヤクルトは世界で毎日2900万本売れている。※2024年3月期決算資料より

日本でもヤクルトのみで430万本。ヤクルト1000を加えたヤクルトシリーズは910万本も売れているそうな。

それでもピークは1600万本/日も売れていた頃の約半分というのだから驚かされる。

まさに世界の胃腸を支えている存在。

その歴史は1930年に創業者の代田稔さんが「シロタ株」を発見したところからヤクルトが始まる。

1964年には台湾へ進出。

1972年ヤクルトレディの販売開始。当時は「愛の訪問活動」という名。

タフマンやミルミルが出て、株式市場へ上場。

ヤクルト1000のスマッシュヒットで業績を大きく伸ばし今に至る。

「健康経営優良法人」に5年連続で選ばれているホワイト企業だ。

ボクが興味があるのは、なぜここまでみんなの脳みそをハック出来たのか。

健康になれるものならいくらでもある。

ただヤクルトが唯一無二だったのはいくつかある。

まず腸内菌に着目したこと。

これは当時ヤクルトにしかなかった。

あとは常に買いやすい環境だったこと。

ヤクルトは賞味期限が短い。だがヤクルトレディがカバーしていたと考える。

最後に続けやすいことだ。

1本50円。毎日飲んでも月1500円という低価格。さらに甘くて美味しい。

庶民に手が届きやすく続けやすいチャネルが構築されていた。

そして不祥事が少なく、信頼をコツコツ続けてこれた結果が今に至るのではないか。

おもしろい。

ヤクルトさんに興味が湧いてきた。

決算にによると2024年3月期の売上は前年比108%超えとほぼ毎年伸びている。

どこまで覇権を握れるのか。

最後まで注目していきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございます!本当に感謝します!!