その50 ”ヤンキー”は世界に誇れるのか

“ド派手成人式”も様相が変わってきているらしい。

”荒れる”イメージがある北九州市の成人式。
ケンカに騒音。族車に迷惑行為。絶対に行きたくない場所ナンバー1だか、そんな成人式も変わってきているという。

若者をコーディネートする地元の貸衣装屋「みやび」がニューヨークに招かれヤンキーが【アート】として承認を受けるようになった。

成人式のあとに別の会場でヤンキーを招きファッションショーを行っている。そこでの式典は厳かに行われるというのだ。

とどのつまり、ヤンキー文化が世界に受け入れられるのか。

この問いを投げかけられた記事だ。

もちろんみやびさんの功績もある。ただこの流れに便乗し、覇権を取れるかどうかが焦点だ。

これには賛否両論あると記事にも記載していた。

・ランウェイで発表の場を設けることで、若者たちの承認欲求が「暴れる」などでなく、「衣装を見てもらう」という健全な形で満たされるようになった。これは全国の自治体が真似するべき試み。

・見ていて楽しいのでもっとやってほしい。

・ド派手成人式は、日本古来の美の価値観を損なうものであり、従来の伝統に照らし合わせて不適切である。

・いわゆる「ヤンキー」発祥の文化を世界に誇れるはずがない。自重するべき。

白黒で決まらないところが面白い。

個人的にはヤンキー文化自体は推し進めてもらいたいと思っている派だ。

世界で承認を受けることは日本人として嬉しい。そうそうあることではない。ヤンキーはいる。もしそれが世界に受け入れられるなら広げていくべきだと思う。

ただ一方、それは対岸の火事として見ているからこその意見。

祭典での本来の意味は成人を祝う会。奇抜な格好は本質はズレている。そんな格好を一ミリもしたくない一般的な参加者にとってはこの上ない迷惑。心中お察しする。

だからといって浸透している成人式でのド派手会を、別日にするのもおかしな話。ヤンキーを推し進める一環として、”こんな一例があります”で紹介するほかないのか。

ただの一般的なヤンキーとの違いを打ち出し、世界に誇れるPOPカルチャーになってほしいと願う。

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