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Day27【書く習慣】大切な言葉

いしかわゆきさんの『書く習慣』 #1ヶ月書くチャレンジ。
27日目のお題は「誰かに言われた大切な言葉」


わたしの実家は代々、浄土真宗だ。祖父は僧侶だったし、祖母はとても信仰心の厚い人だった。そしてどういうわけか、女子はミッション系の学校に行くことが伝統だった。

わたしは特に浄土真宗を信仰しているわけではないし、クリスチャンでもない。クリスマスにはチキンとケーキを食べ、お正月には神社へ初詣に行く、ごく普通の日本人だ。

信仰心とはちょっと違うけれど、わたしはブッダ推しである。きっかけは中村元先生の『ブッダ伝』(角川ソフィア文庫)を読んだこと。
ブッダが悟りを開いた直後に何もしたくない気持ちになってしまい、それを知った梵天が「ああ、ブッダが教えを説かないからこの世は滅びてしまう!」と嘆いている様子が書かれていて、ブッダでも何もしたくないときがあるのだと親近感を覚えたのだ。

そこから『原始仏典』(ちくま学芸文庫)、『ブッダのことば スッタニパータ』(岩波文庫)、『ブッダの真理のことば 感興のことば』(岩波文庫)と揃え、岩波は文字がミクロの世界なのでちまちまと読んでいる。

ブッダの教えの中で、大切なというか、いちばん好きなことばを。

いかなる生物生類であっても、怯えているものでも強剛ななものでも、悉く、長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、短いものでも、微細なものでも、粗大なものでも、目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。
(スッタニパータ146-147)


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