ひとの顔を覚えられない

書店員になって1年半。重度の人見知りなわたしだけど、接客に限れば誰とでも仲良くなれるし雑談も盛り上がる。常連さんにも名前を覚えてもらえて名指しで電話がかかってくるようにもなった。
そんなわたしの、致命的な弱点。

人の顔が覚えられない。

毎週同じ雑誌を買いにきてくれるお客さんとか定期購読でしょっちゅう来店されるような方でも、顔と名前が一致するのに半年かかった。あととてもキャラの濃い人とか。

前の職場は、スタッフの人数が社員・パート合わせて40人くらいいて、仕事を覚えるよりスタッフの顔と名前を覚えるほうが大変だった。メモ帳に名前と特徴を書いて覚えたレベル。

今の職場は10人なので、顔だけはなんとかすぐ覚えた。名前は名札を見ながら、なるべく「◯◯さん」と話しかけるようにして。もう必死。

こんな調子なので、1日に何十人、何百人と接客するお客様をわたしが覚えられるわけがない。よほど目立つ特徴があるとか、とても印象に残る紳士淑女ならすぐ覚えられるけれども。

出版社の営業さんに至っては未だひとりも覚えていなくて、「こんにちはー」って声をかけられても、普通に「いらっしゃいませ」と返してしまう。ぱっと見、お客様と見分けがつかないので首から名札を下げていてほしい。

すぐ顔と名前を覚えられる人を心から尊敬する。どうやって覚えているのか是非ともご教示願いたい。

名前はともかく顔だけでも覚えるようにしないと、例えば本の問い合わせがあって棚から取ってきても、その僅かな間にお客様を見失う。「こちらでお待ちください」って伝えてもほぼ100%のお客様が行方をくらます。

対応中のお客様の頭にこれが表示されたらとても助かるのに。


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