「感謝と祈り」第283話

世の中で偉人と呼ばれる人は、本来、別になりたかった仕事がある人だという。

習いごとも、なんとなく始めた人のほうが続くそうです。

それは、最初から期待感がないからです。

アイドルの「たまたま友達の付き添いでオーディションに行ったら、友達が落ちて、私が通った」という話は、実話です。

マネージャーのつくり話ではありません。

必死でないほうが通るのです。
(中谷彰宏氏の言葉より)

それから、こんな話もあります。
例えば、新しいホテルの求人が出た場合、
テレビでホテルを題材としたドラマがあると、すごい応募者が殺到するそうです。

ドラマの展開を期待して、入ってくる人が多くなるからです。

当然倍率はすごいわけですが、第一志望で入社した人の離職率が圧倒的に高いといいます。

逆に、期待せずになんとなく入った人の方が長続きするのだそうです。

それは、最初から期待値がさほど高くないからです。

ホテルの仕事は、テレビでやってるような綺麗な面ばかりではなく、大変な事が山ほどあります。

だから、最初から期待して入った人は、
「こんなはずではなかった」と思いやすく、辞めていく確率が高くなるのです。

人生は苦労して当たり前、辛い事もあるものだと考えて、それを淡々と受け止めていった人の方が、長く幸せな人生を送れるのかもしれませんね。

最初から期待値を上げすぎない、という事も、人生の知恵ではないかと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。