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【喜神を養いて以って福を召く】

「喜神」とは、喜び楽しむ心であるという。

いくら若者であっても、「喜び楽しむ心」がなければ、たとえ、いい大学に入ったり、名門の会社に就職しても、充実した幸福感は保てないでしょう。

といって、「喜び楽しむ心」は、なかなか、自然に発生しないので、日常生活の中で、いつも、喜び楽しみ、なるべく愉快な心を養うように、工夫することが必要です。

「喜び楽しむ心」が「幸福をまねく」し、疲労感は、幸福感を減少させるでしょう。

『超訳 菜根譚 人生はけっして難しくない』三笠書房より

小林正観さんは、若い頃は「追い風」で、努力することによって、ある程度幸福を引き寄せる事が出来るといいます。

しかし、人生後半は、体力も減少するし、欲も強くなるから、それまで得たものを「手放す」方向に向かった方がいいと言う。

安岡正篤師は「喜神を含む」についてこう語っています。

『喜神の神とは神社仏閣に祀ってある神ではなく、精神の神(しん)、つまり心の最も奥深い部分を指す言葉であり、どういう立場に立たされようと、それに心を乱されることなく、心の奥深い部分にいつも喜びの気持ちを抱いてことに当たれば、どんな運勢でも開けないものはなく、上昇気流に乗ったように開けていくという意味です。

これこそは人生の極意であり、特に人の上に立つ者が身につけておかなければならない姿勢だと思います』

どんな状況になろうと、心の奥深くで「喜び楽しむ心」を持つことであり、置かれた状況の中に、喜びや楽しみを見つけ出すこと。

そして、自分を客観視することにより、ゲームのように、人生をおもしろがること。

それは、「感謝する心」と、「おかげさまの心」を持つことによって生まれます。

どんなときも、心の奥底に楽しむ心を忘れないようにしたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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