「感謝と祈り」第721話
伊集院静氏は、子供の頃、ある同級生が母子家庭なのは、父親が人を殺して刑務所に入っているからだという噂を耳にした事があったという。
子供がついた嘘を本気にした大人が、周りに広めてしまったのかもしれない。
でも、その頃、それを否定することも思いつかず、家に帰って母親に話したら、
「そんな事があるはずがない。どうして、それは違うと否定しなかったの?」と酷く怒られたそうだ。
うわさになった同級生の母親は、手籠に入れた和菓子を行商で売っており、時折そのお菓子を母親は買っていたと言う。
仲が良かったのかもしれない。
その時に、母親から言われた事は、人の噂話や悪口を聞いたら、自分の胸の中で止めて、それを絶対に外に出さないようにしなさいという事でした。
以来、伊集院氏は、根拠のない噂話をする仲間には入らないし、週刊誌のゴシップ記事も読まないと言う。
それを平気でしている人の顔は、普段どんなに良い人に見えても、やはり醜くなってしまう事が分かったからだと言います。
そして数十年過ぎて、本を読んでいたら、「流言(りゅうげん)は、智者に止(とど)まる』(荀子)の一行を見たという。
流言とは、いわゆる噂話や、人の悪口、根拠のないゴシップの事です。
賢い人は、それを自分の胸におさめて、外には出さないものです。
私は智者ではありませんが、面白おかしく人の噂話や陰口を言う集団には入りたくありません。
例えそれを聞いても、外に言いふらさない、そして人の悪口は言わないように、大人の嗜みとして身につけていきたいと思います。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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