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感謝と祈り🍀

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少しでも自分に自信を持って、楽しい日々をみんなに過ごして欲しい・・・。そんな思いを持って、毎日ひと言ずつ、私がいいなと思った言葉を紹介しています。 みんなが根っこでつながっている…
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#生き方

「感謝と祈り」第741話

茶道裏千家前家元の千玄室氏は、2023年に100歳を迎えられました。 70年以上、国内外で茶道の普及を続ける その精進努力には、いささかの衰えもないそうです。 そうした千氏の目に、現代社会はどのように映っているのでしょうか。 独自の観点で、厳しい社会を生き抜くための大切な知恵を、千氏はこんな風に語っていました。 これは東日本大震災で、被災された人に、少しでも元気になって欲しいと、千氏が 現地にボランティアに行かれた時のお話です。 『あるお婆さんにお茶を差し上げた時、

「感謝と祈り」第726話

《万事入精(にゅうせい)》 この言葉を、知人から最近教えてもらいました。 あらゆることに、誠心誠意を尽くしていくという意味だそうです。 そして、「勤勉性」は「万事入精」と同義であるということです。 何事も疎かにせず、懸命に取り組む姿勢こそが、日本人が大切にしてきた特性であり、戦後の日本を経済大国へと押し上げた大きな要因ではないでしょうか? 安岡正篤師に「傳家寶(でんかほう)」と題する一文があります。 「事の前に在りては怠惰(たいだ)  事に当たっては粗忽(そこつ)

「感謝と祈り」第724話

株式会社ヒトメディアの取締役で、実業家の森田正康氏は、 「何もしないことが一番損をしていることになる」と言っています。 つまり、何もしないことが一番のリスクだという事です。 何もしなければ、失敗もない代わりに、成功もありません。 リスクテイクとは、危険を承知の上、恐れずに挑戦することだと言います。 もし、麻疹の予防接種の副作用が怖くて、注射を受けなかったしたら、どうでしょうか? 確かに副作用で亡くなった人もいるのかもしれませんが、それは飛行機が落ちる確率よりも低いと

「感謝と祈り」第708話

惜しみなく与える人は、幸せな人生を送るようです。 その反対に、けち、出し惜しみ、出ししぶるような行動を取る人は、愚かな人となります。 自分の運命を曇らせていると、常岡一郎氏は言います。 何故なら、この世はすべて出したものが自分を守るからだそうです。 だから、汗をかき、力をしぼり、心をくばる事が大切になります。 その鮮やかなくり返しが、新陳代謝となり、私達の身を守ってくれるのてす。 これは、天地のめぐみを呼び出す生き方になるのです。 その反対の生き方として、掴む。

「感謝と祈り」第707話

【倦まず弛まず】 「倦まず」(うまず)は「飽きない」ということ。 「弛まず」(たゆまず)は「心を緩めない」ということです。 一つのことを始めたら、途中でいやになって投げ出したりしない。 孜々として努力を続ける、その大事さを説いています。 人間の心が陥りやすい通弊を戒めた言葉と言えるでしょう。 住友生命の故・新井正明氏(名誉会長)は、『論語』の中で一番好きな言葉は 「無倦」だと言いました。 事実、氏は九十歳の没年まで、自己陶冶の道を歩んで倦むことがなかった。 こ

「感謝と祈り」第697話

スウェーデンの首都、ストックホルムに住む75歳以上の市民を対象にした3年間の追跡調査があります。 それによると、他人とのつながりのない一人暮らしの人は、そうでない人に比べて認知症になるリスクが1.5倍に高まることがわかったそうです。 また世界各国の膨大なデータを集めたメタ解析調査からも、孤独な人は、そうでない人に比べて、死亡リスクが1.5倍だという結果も出ているそうです。 このように、知人たちとのつながりは、私たちに生きるパワーを授けてくれているのです。 その理由とし

「感謝と祈り」第695話

人生の後半生で必要な事は、ギアチェンジすることだと齋藤孝氏は言います。 還暦を迎えて、定年になってしまったら、それまでの生き方とまるで立場が逆転してしまうからです。 それまではがむしゃらに働き、上司として部下を持ち、華々しい経歴を持った人でも、いつかはその役職から離れる日が来るのです。 例え、雇用を継続したとしても、それまでの給与よりも減額されてしまうし、役職を離れれば、その人に対する評価も変わってしまうからです。 立場が今までと変わると、急に自信を失ったり、やる気が

「感謝と祈り」第683話

《人を看(み)るには、ただ後(のち)の半截(はんせつ)を看よ》 (人生は、前半より後半に勝負をかけた方が良い。) これは、境野勝悟(かつのり)氏の言葉です。 人はとかく人生の前半に重きを置いて、前半が良ければ幸せだと思ってしまう。 良い学校に行き、出来るだけ人よりも良い企業に就職して、安定した報酬を得ることが幸せだと、前半に力を入れる人が多いのです。 でも、これとは全く逆の行動を示した人がおられました。 それがマザーテレサです。 マザーテレサは、「死を待つ人の家

「感謝と祈り」第677話

人生の経験値によって、物事の本質が見通せる、長年かけて積み上げてきた知恵を「叡知」だと齋藤孝氏は仰っています。 しかし、歳をとればみんなが等しく叡知を獲得できるわけではなさそうです。 人によって差があり、豊かで味わい深いことにどこまで気づけるようになるかは、それまでの経験値によって変わって来ます。 叡知のありようが、人生のす後半の充実度を決めるという事ですが、どのようにしたら、叡智を身につけていけるのでしょうか? 叡知を身につけるには、つねにいろいろなものを吸収しよう

「感謝と祈り」第671話

安岡正篤師が若かりし頃の豊田良平氏(コスモ証券元副社長)に語った言葉が印象的でした。 それは次のような言葉です。 「賢(けん)は賢なりに、愚(ぐ)は愚なりに、一つのことを何十年も継続していけば必ずものになるものだ。 君、別に偉い人になる必要はないではないか。 社会のどこにあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人になる。 その仕事を通して世のため人のために貢献する。そういう生き方を考えなければならない」 その立場立場においてなくてはならぬ人になる・・・安岡師がす

「感謝と祈り」第666話

今日は、10歳の子供に向けて行った命の授業の講演の中で、日野原先生が語った言葉を紹介します。 「命はなぜ目に見えないか。それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うか、しっかり考えながら生きていってほしい。」 日野原重明(聖路加国際病院理事長) 命とは、自分が持っている時間…だから目には見えない。 でも、目に見えないからこそ、とても貴重なものであり、一度過ぎ去った時間は二度と戻る事はありません。 その大切な命をどう

「感謝と祈り」第652話

ひろさちや氏の「人生を目的地主義にしてはいけない」という文章がある。 『フランスのノーベル賞作家のアナトール・フランスの随想録である『エピクロスの園』に、こんな話があります。 「人と精(精霊)」という寓話ですが、ある精が、一人の10歳の子供に一本の糸毯(いとだま)を与えて、こんな風に言ったのです。 「この糸はお前の一生の日々の糸だ。 時間がお前のために流れてほしいと思う時には、糸を引っぱるといい。 糸毯を早く繰るか永くかかって繰るかによって、お前の一生の日々は急速に

「感謝と祈り」第650話

古典にこんな教えがあります。 「皇天は親(しん)なし。  ただ徳をこれ輔(たす)く」 天は人を選んで親しくしたりしません。 ただ徳のある人を助ける、と『書経』にあります。 『老子』も同じことを言っています。 「天道は親なし。常に善人に与(くみ)す」と。 東洋の古典は一致して、運と徳は相関している、と説いています。 その人が持っている、あるいは培ってきた徳分に応じて、人はそれにふさわしい運命に出逢っていくと教えているのです。 例えば、徳のない人に親の遺産が入って来

「感謝と祈り」第638話

「明るく生きれば人生は好転する。」 誰もが成功したいと願っています。 その為に、小さい頃から猛勉強し、受験戦争を勝ち抜いて良い学校に入り、良い就職をして、良い結婚をして、マイホームを築くのが幸せだと誰もが思った時代がありました。 しかし、人々の意識が上がった為か、外的な要因を満たすだけでは、必ずしも成功したと言えない時代になりました。 人が成功を感じる要因には、次のような項目が挙げられると田中真澄氏は言います。 1.定年のない天職にたどり着くこと 2.相手の問題解