一生懸命やればやるほどうまくいかない時には?!

(2020年8月のメルマガより抜粋)

「インナーゲーム」ってご存知ですか?

インナーゲームについての本をコーチングを学び始めた頃に読んだことがあり、まさしくその通り!と感動したのを覚えています。そして同じ作者が20年経た後に書いた改訂版である「新インナーゲーム」を最近、読み終えました。

もともとインナーゲームって、テニスのレッスンプロが「教えれば教えるほど生徒が下手になる」のに気づいたことから始まった考え方。

闘うべき相手は、競技相手ではなく、「セルフ1」と「セルフ2」という2種類の自分をどうコントロールするか、自分自身の中に取り組むべき課題があるという理論です。

セルフ1は、脳(頭)が考えた「こうあるべき」「こうしなさい」「何やってるんだ」「ダメじゃないか」と言った、”ねば””べき”そしてダメ出しメッセージ。

それに対してセルフ2は、身体で感じる、無意識で動く、といった普段の私たちがその存在を明確に捉えにくいもの。

でも、このセルフ1におとなしくしてもらい、セルフ2を信じて任せてやらせてみると、ものすごいパフォーマンスを発揮するという。

トップアスリートたちがハイパフォーマンスをあげる時の「フローの状態」「ゾーンの状態」というのは、このセルフ2に任せてやらせている時なので、よくアスリートがパフォーマンスについてインタビューなどで尋ねられても、この状態はなかなかコトバでうまく説明できないんですよね。

逆に一般的に私たちが何かを習う時は、誰か上手に出来る人が得た感覚を言語化したものを「コトバ」として受け取って、それを再現しようとします。

感覚を言語化するのはとても難しいことで、コトバにすると幾通りにも解釈できちゃう。また、例え上手に言語化出来たとしても、それはあくまでも語り手のメガネを通しての感覚をコトバにしたものであって、受け取り手にとってのベストな感覚とは異なるかもしれない。

なので、セルフ2をフル活用して、私たちの内なるパフォーマンスを発揮するには、明確な目標(ゴール)をもち(設定し)、とにかくやってみる。

そしてその時の自分の感覚に意識を向けて、よくよく観察する(感じ取る)。

そしてまたやってみる。

この時のセルフ1が色々と物申してくるのを排除しようとするのではなく受け入れ、そのうえでセルフ2の存在を認め、信じ、任せて、やらせてみる。

勘所のヨイ方はお気付きのように、これはスポーツだけのことではなく、人生のあらゆることに当てはめることができる理論です。

子育てはその最たるものですし、またビジネスにおいてもまさにそうだと感じています。

個人で仕事をし始めたばかりの頃、多くのビジネスコンサルの方のメッセージに目移りしていた時期がありました。「ビジネスで成功するにはこうしたらイイ」というノウハウを教えてくれるコンサルの方の言う通りにしようとすればするほど、自分らしさがなくなって、まるで自分じゃない別の誰かが活動しているみたいになっていました。

その後、ファスティングとマインドフルネス瞑想を知り、頭で考えるのも大事だけど、身体(感覚)が感じることを大事にしていくを実践するようになりました。

まさにセルフ2を信じて、任せて、やらせてみる。

まだまだ途上ではありますが、それを日々実践したいと思っているので、今回「新インナーゲーム」を読んで、ホント、そうだよな~~!!!って、叫びたくなってしまいました^^

「一生懸命やればやるほどうまくいかない」時には、闘うべき相手(乗り越えるべき壁)は外側にいる他人ではなく、内側にいる自分自身かもしれません。

死ぬとき後悔しない「最高な人生だった」と言える毎日を今から一緒に創っていきませんか?

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