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『持続可能な資本主義』を読んで

新井和宏さんの『持続可能な資本主義』を読み終えた。

大学が経営学部だったので、久しぶりに経済学用語にたくさん触れて、ちょっときつかったし、私が学んだ約20年前とは全く違う時代に生きているんだなぁと、ノスタルジーを感じてしまった。

それと同時に、株主至上主義など、アメリカの経営手法を中途半端に取り入れてしまったことが、日本企業低迷の一因にもなっているということにすごく納得した。

表紙にも使われている「八方よし」の経営哲学、いい会社を見る指標。社員、取引先や債権者、株主、顧客、地域、社会、国、経営者のみんなを幸せにする「いい会社」と聞くと、絵空事のように現実的ではないように感じてしまうけれど、こんなにたくさん実例としてあるんだ、とびっくりしてしまった。

消費者も、この会社の商品なら買いたいという共感と信頼で行動をするようになる、ということだろうか。新井さんも共感する企業の洋服を身につけて、いかにいい製品か宣伝したり、共感を高める行動をされていた。

それが作られた背景を知っていて、気に入っているものなら、身につけると気分的にも上がるし、周りにもその空気は伝搬する。

これまで社会を変える小さな取り組みについて書かれた本を何冊か読んだけれど、この本はしっかり大きなムーブメントになっていることが書かれているので、未来は明るいと思ってしまう。

まだしっかりと理解できていないので、もう一冊、『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている』を読んでみようと思う。

#読書 #持続可能な資本主義 #新井和宏 #日記

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