息子と見たかった景色

息子は週3ペースでプレ幼稚園に通っているので、残りの平日2日と土日の午前中は毎日外に出かけている。
よく母に「よく毎日外に出かけられるね」と言われるが、私が2歳男児と家にこもりきり、という生活ができないので、むしろ望んで毎日出かけている。毎朝支度をしながら、どこの遊び場に行くかばかり考えている。
ちょっと前まで、公立保育園のつどいの広場しか利用したことが無かったが、私立保育園のつどいの広場にも行くようになった。公立保育園とは趣が違ってそれも面白い。

つどいの広場ではどこでも月に数回予約制のイベントがあり、いつもはフリーで遊べるのだが、イベントの日は人数を絞って凝った制作や出し物をしてくれる。人気のイベントだと電話予約が繋がらず、ようやく繋がったときには満員御礼!も。身長体重測定や、手形足形アートや小麦粘土など。正確な身長は家では測れないし、手間がかかることは家であまり準備したくないけど制作はしたい気持ちはあるので、こういったところでやれるととても助かる。

この間、「南米の音楽に触れる」というイベントがあった。
ちょうどみいつけた!でスイちゃんが民音音楽博物館に行った回を見て、行き方を調べたところだった。(ちなみに信濃町にある)
南米とは?ラテン系かな?と気になり、ちょうどイベントをやる保育園に遊びに行ったところだったので先生に確認したところ「ケーナってわかります? コンドルは飛んでいくとか!そういう民族の音楽です」と言われて、一気に興味がわいた。母がそういった民族音楽、いわゆるフォルクローレが好きで、家にケーナがあったので吹いたこともある。私ももちろん好きだ。
予約日に一番乗りで電話をかけた。絶対に聴きたかった。

2歳息子はとにかく動きたい盛りで、じっとしていられない。
つどいの広場は大体定時になると先生が手遊びをしてくれたり、絵本を読んでくれる。マジでじっとしていない。絵本をちゃんと見れたことなんてまれ。大体は後ろでキャーキャー言いながら走り回ってる。もしくは先生の後ろでニヤニヤしている。
絶対にじっとしてないだろうな、と思ったが、つどいの広場はだいたいそういう子達の集まりなので最近は無駄に落ち込まないことにした。一応こちらの様子を見ながらニヤニヤしているので、多動というより年齢的なものだと思うし。

当日、部屋がセッティングされていくのを見ながら、今回は楽器付きの演奏者がいるし、大丈夫だろうか、、、、とおもっていた。
先日私が演奏会で演者になったときは、演奏中に下を見たらグロッケンの鍵盤を全部外されたので(あれは驚いたが、思わず笑ってしまった)

演奏が始まると、息子釘付け。
物理的に近いので音圧をビリビリと感じる。クラシックギターの音も大きいし、ケーナの息づかいも感じる。
息子は私の膝に座って、大きく右左に体を揺らしてリズムに乗ったり、手をたたいたり、山羊の鳴き声の指示が出たので「メェー」と鳴いたり。
ちょうど集中が途切れて動き出したくなったところで、円になって回りながら演奏するというので参加したり。

今まで参加してきた制作や音楽会は、息子も歌ったり、シール貼ったり楽しそうにはしていたけれど、やっぱり私がやらせたい!楽しそうだし!という一方通行感があった。2歳なんてそんなもんだと思うけど。
人一倍大きく手を叩いて、指揮者かよ!って位置で立って足踏みしたり、シュゴイネー!!って言われて、
今回はっきりと息子がめちゃめちゃ楽しんでいる姿を見て、演奏の感動と一緒に涙がにじんだ。
うわ~~~~私、こういう機会を息子と一緒に体験したかったんだ!!!!!
って思った。
なんとなく、報われたな、と思った一日だった。


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