フリーランスのデザイナーになるには?

これ、たま〜にですが聞かれます。

なった今としては、結果論なので、私にしか当てはまらないことかと思いますが一つでもお役に立てればと思い書いてみました。

フリーランスといっても最初からそうだったわけじゃなくて、デザイン事務所や制作プロダクションなどで数年働いていました。今でこそ、独学でもフリーランスでデザイナーになれる時代ではありますけど、こういうところで働いていた人とそう出ない人には雲泥の差があります。アプリの操作やレイアウトの知識なんてのはあって越したことはないですが、大切なのは結果を出してあげることです。

例えば武器があればとりあえず戦場に出ることはできます。でも、大事なのは敵を倒し勝つこと。正面攻勢で勝てればいいですがそうでない場合、背後から奇襲なのか、芝居を打つのか、味方を呼んで数で攻めるのか、飛び道具なのかなど見極め様々な計算をする必要が出てきます。広告戦国時代の現代ならおなおさら。

これらは本当に実戦でしか学べないので、会社に勤めることは大いなる勉強の場になります。なので、一度どこかで働くことをお勧めします。最低3年。

と、偉そうなことを書きましたが、私も30歳くらいまではどちらかというと使えないデザイナーでした。20代は入ったプロダクションをすぐ辞め、海外に行ったり、テレオペの派遣をしたり、農場で働いたり…と流浪の民。

アプリ操作や基本レイアウトはできても、デザイナーとしては0点だったと思います。事務所の社長には心で舌打ちされてたかもしれません 苦。なので、会社は辛かったし、辞めたかったです。

フリーになりたい、というのはその前から思っていましたが、まぁ夢物語かなと思っていました。そういう想像ができなかったです。けど、最後にいた「デザイナーとしては0点」で入ったデザイン事務所で、ある上場企業の広告を上司とともに4年ほど手がけて行くうちに、自信がつき決意が固まっていきました。上場企業ってリサーチにお金をかけてて、今、市場はこうだから、うちの商品をこういうターゲットに売りたい。って言ってくるんですね。そこで広告はマーケットが大事なんだなぁと勉強できるわけです。それで、どんなデザインにするかを最初は上司のアイデアで進めてたんですが、毎月やってるとだんだん、こうすれば通るし、売れるみたいのが自分でも作れるようになってきて、そこで自信がついてきました。

他のクライアントの仕事に関しても、求められてることをこう返していけばいいんだというのがわかるとさらに自信になります。

それで、そろそろなるか、と思って1年、100万ほどお金を貯めて退職しました。

フリーになりたいと思ってた理由ですが、輝きたい、とか稼ぎたい、とか、会社の人間関係が嫌だとかそういのではなく、私は女だから、もし結婚して子供ができたら事務所にいられなくんなるだろうなぁと思ったのが理由です。当時はまだ今ほど働き方改革な世界ではなく、業界では残業は当たり前、家より会社な風潮は強かったです。そうなると会社での肩身は狭くなるだろうし、復帰できなかったらデザインしかできない人間は普通の会社では使い物になりません。多分レジとかで「私は昔デザイナーだったんだから」と意味のない過去自慢をしながら生きていくのかもなぁと思うと、情けなくて、動ける今のうちに細々とフリーの道を作っておこうと思っていたのです。

まぁ、そんなこんなで、会社をやめればフリーデザイナーです。仕事は最初はあまりなくて、100万円は3ヶ月で消えました。アコムに行ったこともありました。でもなんとか売上1000万を超えましたし、会社で覚えたことを一生懸命お客様のために駆使すればなんとかお金になります。

それで、自分は本当に0ベースです。アプリも使えないし、でもデザイナーに憧れてるんです、まだ会社に入れてもらうのもはばかられるし、とりあえず専門学校に行こうか迷ってるんです、という人は、行っちゃいましょう。

夢を叶える1番の方法は思い続けることです。それが悩みになってるなら、借金して学校、行きましょう。学校に行くと同じ夢を持つ人が多いです。その人はきっと面白いイベントや公募の話を持ってくるかもしれないし、モチベーションを引っ張って行ってくれる人かもしれません。

私は大学に行ってデザイン科にいましたが、そこでもあまりデザイナーになる夢は描けていませんでした。なんと、制作会社に入っても、デザイナーってなんだろうって思ってたくらい。でも何か作るのを仕事にしたいという気持ちはずっとありました。だた、情報が少なくてデザイナーっていう言葉でまとめられなかったんです。まとめられはしませんでしたが、何かを作ったり描いたりすることは好きでした。

ノリで友達に声をかけてフリーペーパーを作って配布したこともありました。また、イラストを書いて、授業の帰りに原宿にふらっと出かけ、教科書の上にそれを並べて売ってたこともありました。そこでもいろいろな出会いが出会いを繋いで、モチベーションを高めるきっかけを作ってくれたものは多いです。だから今思いつくことが学校なら、学校見学に行くのもいいかもです。

私は小さい頃、絵を書いたりするのが好きで、漫画家になりたいと思ってました。そして簡単ではありますが漫画を書いたりもしていました。でも、当時はイラストがうまいと「オタク」とバカにされる時代。私はひた隠しにし、小説家になりたいということにし、小説を書いていました。でも、本当は漫画家になりたいという夢は捨てきれず、中学の時はイラストレーターになると言っていましたが。高校に行っても、美大というのがよくわからず、先生に受験したいなら美術部に入れというのを無視して遊んでいました。大学3年で慌て始め、1浪してなんとか家から通えるデザイン科のある大学に行きました。

こうかくと、気持ちはあるもののよくわからず流れた人生って感じです。でも、気持ちだけは消えませんでした。

だから、デザイナーになりたいと思って悩んだらそれが思いなワケで、何かこうかなと思うものに流れることがゴールへの1歩だと思います。

なんで、まとめかたが雑ですが、思うことしましょ!




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