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ウクライナにとって命よりも大事なもの・ロシアにとって全世界を敵に回しても守るもの


今回、お花畑的に「平和」とか「戦争反対」とか叫んでいる方々はまだいいが、少なくない数の知識層と思われる日本人が「ロシアの侵攻に反対」「ウクライナへの支持」を訴えているのに違和感を感じています。

今回の相手であるプーチン大統領には、そんな言葉が届いたとしても響かない・影響力を持たないのは明らか。市民の意見を重視する日本政府には多少は効くかもしれないけれども、そもそも講じられる手段は欧米に追従していく形での制裁程度。欧米共に軍事介入する様子もないし、この時点でやったらそれこそ世界規模な大戦に発展しかねない→泥沼化 なので、ほぼありえない。あったら、それこそ日本も無傷では済まない、だから対抗措置には限界がある。

ウクライナに出来る事、国際社会に出来る事って、交渉によって出来る限り、それもあまり幅がないが、有利な条件で政権を交代させて、ウクライナをロシア側に戻す道しかないのでは?

そんな中、この時代だから、ウクライナの若者達が前線に出ていく様子が我々にもネット経由で届くのと同じように、世界中から義憤に駆られた、(でも自分では参戦する気などさらさらない)我々のあげる声は、彼らにも届いているんだろう。そして、さらに多くの若者が世界は自分の味方と思って武器を手に、どうみても勝算のない戦いに向かっていく。

FBFさんが指摘したように、これはあくまでも政治的駆け引きの延長としての戦争。で、勿論、戦争の常として、一番危ない部分は若者、それも往々にして貧困層(ウクライナもロシアも余裕のある層はとっくに安全なところに避難している)が「国や家族を守る為に」立ち上がる。

現実の写真ではあまりにも生々しいのでLes Miserables より

今回の「ウクライナ支持」とは、そんな彼等を後押しする事にもなるのではないだろうか。

ウクライナには、NATO側に近づいていく権利も自由もあると思うし、ロシアの侵攻は私の価値観からは正義はない。

だが、私たちが遠くから「正義」を訴えても、相手(ロシア)の心に響かず、味方(ウクライナ)の犠牲者がさらに増えるだけだとしたら?

不条理や複雑さはどこにでもある。

ウクライナ・ロシア両方の犠牲者をこれ以上出さない為にも、事態の鎮圧化が最優先。たとえそれが国を失う事になっても。だから私は首都に留まって全世界にSNS発信し抵抗するゼレンスキー大統領は指導者失格と思っている。

そして・・。

今回の件で、欧米の武力介入が無力化が露見したことにより、例えば、血気盛んな隣国が日本を攻めてきたとする。その時に、みな、自分の子供や周囲の若い世代にはどう話すのだろう。

無責任に・・とは言わないけれども遠くから聞こえてくる「日本支援」の声に反応して彼らが「世界には自分達を支えてくれている」と自ら立ち上がって抵抗したり、前線に向かったりしたら?

あるいはその前段階として、既に日本国内にも少なくない人数が入り込んでいる(筈)の「長方形」関係者によって、「声を上げている人」が秘かにリストアップされて(既にしてるだろうな)、これからもっときな臭くなってきた際に、いつのまにかすっと消えていったりするようになったら?

自分が消えるのはいいとしても、自分の子供に「正しい道」を説く事によって、ある日帰ってこなくなったりしたら?

世界ではそんなことがあちらこちらで散々起こっている。

「有事の際には生き延びる事が正義」

と言う考え方もあり。そういう事も、若く・青く・熱い若者達にはちゃんと教えておかないといけないと。

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