父が老人になった

父が老人になった。

父は昔から
年寄りになることを嫌っていた

老け込んだ話が嫌だと近所の集まりを毛嫌ったり
病院通いの老人にはなりたくないと医者は嫌うし
歯がボロボロでろくに食事も取れないくせにせっかく作った入れ歯も付けない

しかしそれでも
なんとかなっていた

大きな怪我をすることもなく
医者にかかることもなかった

あの年代にしては意外と機器には強く
ipadでゲームをしたり
Facebookを見て私の友達の近況を自慢げに話してきたり
母や私の写真をコラージュなんかしたりもする。
(まずどうやってアプリを手に入れたのだろう)

"指先を使うとボケない"
という言葉を信じるとすれば
スマホ的なものには非常に助けられている

しかし
どんなに健康でも身体は老いていくもので
気持ちとモチベーションは変わらないつもりでも
明らかに身体は退化する。

私だってそうだ

寝不足になれば肌のはりはないし
運動をサボれば皮膚が弛む

朝まで飲んでいた体力は何処へやら
どうやったって家に帰りたい


そう
人は必ず老いるのだ。

悲しいけれど、老いていく。


老いを受け入れられない父は
最近非常に悲しそうである。


さてさてそんな中
愛娘は晴れて結婚しました。


母に言わせりゃ大望の娘の結婚!!
待ちに待ってました!!ぱふぱふー!!!


しかしどうする?

父よ、


晩婚の娘に対して父は、どう出たでしょう

とりあえず吐き出したかったから綴ってみる。


父と私の物語。


つづく


#老人  #父娘 #家族物語 #結婚 #父と私の物語

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