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週末記録20220515

 暫く就労継続支援B型の通所を休止しているメンバさんから連絡がある.1人で家にいるとアクシデントがあった時にどうなるかなという心配があったりとかいう話から,また通所を再開したいという希望を話してきたり.仕事をしたいという本人の意志というよりも,離れて暮らしている家族との遣り取りで,通所をしないといけないと怒られたからという外的な理由が主にある感じ.まぁ以前は通所をしていたわけやし,またそれを試してみても良いのではという事で,来週から通所予定となったりと.会って対話していって本人のより良い暮らしに寄り添って作業がうまくいくようにという支援としていかなねぇ.

 現場スタッフから言われた事が気に障ったけん仕事を休むとメンバさんが言いに来たり.あまり状況がわからないのと,今回の件でいきなりというよりも今までの経緯から噴出している内容みたいでもあるので,本人と現場スタッフも含めて一緒に話をする.少しダイアローグ風味にしようと考えたけども,そういう感じではないまんまで,本人の話をひとしきり聞いた後で現場スタッフから改めてその時の説明をして貰ったりする.長々と話を続けるのには本人の気力が持たない感じやったので,要点だけでまとめていったり.まぁ一応は納得して終わり,その後に仕事もちゃんと入って行なっていった感じなのでなんとか当面はなるか.とは言え,ベースと言うか暮らしや心身機能の難しさというのがストレス源ではあるのやから,そこに配慮しながら本人が大切にしてる仕事という作業で満足できるように支援していかなねぇとも.

 このところ感情の浮き沈みが激し感じのメンバさんは,割りと今週テンション高めで役割をこなしていったりの,注意が周りのメンバやスタッフの動きに向けられて逸れやすかったけどそこそこ満足して終わったりの.でも仕事の後に電話が何回もかかってきては長く話をする感じで推移したり.身体不調があるから日数を置いて休んだり病院へ行くという話をしきりにしてくる.うーん先案じががっつりしてたり,小問題を大問題化してきてる感があるなぁと様子見.こうやってテンションが上がった後にはちょっとしたきっかけでずーんって被害的だったり矮小的だったりになるので,うまくソフトランディングしていける様に環境を整えていかなねぇと.いちおうその辺は現場スタッフとも医療側へとも一緒に見守っていく感じで.

 先週まではなかなか危うい感じなメンバさんは,今週に入っていつも通り来ていつも通り挨拶をして仕事を始めるものの,途中でとても眠そうにしていたのに現場スタッフが気づき,少し休んで仮眠をとって貰う.いちおう数十分寝た後は割りとはっきりして仕事に戻れたぽい.うーん,先々週はそれ以前に入院していた親が退院して帰ってくるというのがありの,先週はその影響からか乖離みたいなのが出たりした後に疲労が出てきて休んだりしたというのがありの,そういう生活の変化とそれに影響された心身の状態が,今週は表出してきたんだろうか.だとすれば大切な作業,というか習慣化された作業を継続して本人が満足できるようにしていくためにはどの様な枠組みを本人及び取り巻く人々と一緒に作っていかなんやろかねぇという試行錯誤なぞ.いつもサポートは仮説と試行錯誤.

 最近体調不良フェーズに入ってるメンバさん.いちおう時々仕事には入ってくるものの,今日は眉根にしわを寄せてむくれている感じで,不調をジェスチャーでアピール感.仕事が始まってからは一応取り組むけど,やはりというか合間に不調と休憩したり.どうも今の作業内容が本人にとって面白くない内容というのがあるので身が入らないというのはあるけど,どうしてもいろんな事情があってままならないというか.それはともかく,身体的な影響により作業工程の中で上肢をテーブルの奥に持っていくと体幹が支えきれなくて,上肢に荷重がかかったりして,操作が上手くいかなくなるねぇとか.材料や道具のセッティングや選択によってうまくいき加減が変わるよねぇとか本人の様子を見て行って考えていったり.
という作業遂行においてのいろいろな工夫はもちろん目に見える形でやるしやりやすい(比較的な意味で)ところではあるけど,もっと意志の領域に対しての働きかけが大事で難しいところですのよ.それについては単なる仕事というだけでなく,暮らし方や生き方にまで目を向けた上で本人と対話していかなねぇという意識を持ってだねジブン.


プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.