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週末記録20220320

 3か月前から通所をしている難病持ちのメンバさんについて,相談支援のモニタリングへ同席する.今のところは就労継続支援B型へ通所するくらいが適当なのかなとは思うし,家族からもそれが合っていると言われてる,という前置きで,でもいずれは収入を上げるために,仕事内容は何でも良いからどこかに就職していきたいという希望を話す.元々発症する前にはずっと工場で働いていたし,発症してからも暫くは配置転換はあれど働き続けていたという自負があるやろうしなぁと.職業リハビリテーションとしても,そうやって職業的アイデンティティを回復するというのも目的としてはありやし,とは言え進行性でもあり,どの辺で満足との折り合いをつけていくかは考えていかなんねぇ.
 また別のメンバさんはいつもは行く時間になると待っていたりするけど,待っていなかったので呼びかけで部屋へ行く途中で階段を降りてくるのに会ったり.部屋で過ごしていたら時間になったので慌てて降りてきたという.体調はまぁまぁ.活動は調理と新聞ゴミ箱作り.周りの人がやるのに一緒についていく感じで取り組んでるかなと.本人はそれでも満足感はあるみたい.入居して暫く経つけど.まぁまぁ満足という感想の言葉を出している.深刻に困ったりはしてなくて,他の人たちから教えてもらえるので助かるという話だったり.ピア的な感じが良い風に続くと良いなぁ.

 病院を退院してグループホームへ入居して数か月のメンバさんは最近あまり調子が良くないみたい.今日は昼ごはんに全然手を付けないでいて,日課の作業にも入ってないので何事かなぁとグループホームのスタッフさんへ連絡して様子を見に行ってもらう.と,給食のパスタを食べたくないから食べなかったという返事.え,給食を食べたくないから仕事をさぼったのかね,と一瞬思うたけどそうではなく,昼ごはんを食べてないからきつくて寝てたという流れだったらしい.なかなかそういう事を言い出すのが苦手なんやねぇというのと,まぁどちらかというとのんびりぼーっと過ごしたいという感じのメンバさんではあるし,見方によっちゃお仕着せってのににはインセンティブが働かないよねぇとも.この人の満足な暮らしとそれを実現する為の作業ってなんなんやろう,という基本に立ち返らなんねぇ.

プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.