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これぞ1人旅の醍醐味 春のニースひとり旅#10


日頃は心地いいベッドの中で
いつまでもグズグズしていたい方

現金なことに旅先では
日の出とともに目が覚める

ニース2日目も、サッと起きて外を見ると
神々しい光が美しい建物を照らしていた

宿泊したアロームホテルの朝食は毎朝7時に
ヴェノワズリー入りの袋が
廊下のドアノブに掛けられるシステム

多くのホテルが「朝食なし」か
バイキングスタイルの「朝食込み」のどちらかだが
まだパンデミックの影響が大きいこの時期
誰にも会わず部屋で焼きたてのパンを食べられ
小腹を満たせたのはとてもありがたかった

ホテルにとっても朝食のための運営や
スペース確保の負担がかからないし
食品廃棄も防げるスマートな
いいシステムだと思う

各部屋にはエスプレッソマシーンがあり
ショコラのカプセルも用意されていたので
私は毎朝エスプレッソにショコラを加えて飲んでいた

エスプレッソだけだと量が少ないし
ショコラだけだと甘い

エスプレッソを淹れたマグカップに
続けてショコラを注ぐと
ちょうどいい量のおいしいドリンクができる👍

サクサクパリパリの小さなパンオショコラ、
パンオレザンを味わいながら
さて、今日はどこに行こうかと
向かいの教会を眺めながら
朝からワクワクする時間を過ごした

観光地では行きたい場所リストを
どれだけ多くつぶしていくかが目的になりがちだけど

最近は「心が動く瞬間をどれだけ持てるか」
が大事だと思っている

ゆっくり支度をして階段を降りていくと
2階のオフィスからホテルオーナーのムッシューが
ちょこっと顔を出した

「おはようございます
よく眠れましたか?
そうですか、それはよかった
そうそう、エズにバスで行きたいとのことでしたね
こちらがバス停になります
今日もよい1日を!」

プリントアウトしてくださった地図を
ありがたくたたんでバッグにしまい
この日もホテルから徒歩2分のビーチへ

予期せぬプレゼントのような
前日の夕陽もすばらしかったが
ムッシューが勧めてくれた
朝の蒼い海を見に行かなくては!

ニースのビーチを象徴するブルーの連結ベンチ

横から見ると、こんなオブジェに感心

旧市街に入り、サレヤ市場でイチゴを買い
食べ歩きながらホテルスイスの左手にあるエレベーターを探す

この無料エレベーターに乗ると
あっという間に海を見渡す城址公園まで行けるのだ

なんと美しいブルー
紺碧海岸とはよくいったもの

目を凝らすと泳いでいる人もいる

前日気になった建物はエレベーターだった
初日は暗くならないうちに、とビーチに降りたが
城址公園をひとまわりしてみると

反対側は港

思わず「冬の〜リヴィエラ〜
男ってやつは〜港を出てゆく船のようだね」と
小節を回してしまう

そうそう、インスタグラムの
ストーリーハイライトに
ワタクシの近年稀に見る大傑作
「昭和歌謡でめぐる紺碧海岸」を残してあるので
ぜひ見られたし😌
@yumisaitoparis

南国らしい植栽を興味深く眺めながら
#一応フローリストなんで

遊歩道を港に向かって降りる


ガリバルディ広場に春の兆し


パリにはないカラフルな色彩に心が踊り

うっかり不動産情報など眺めてしまう😆

港に到着、この教会の前に立ったとき
「冬と老後はニースで暮らす」と勝手に決めた
#言霊

「いいわよ、いらっしゃーい」


あっという間に正午、お腹が空いたので
名物パン・バーニャを食べることにした

丸いハードパンにサラダ・ニソワーズの具、
ツナやゆで卵、トマト、オリーブなどに
オリーブオイルをかけたサンドイッチ

なるべくおいしそうなパン屋さんを選んで
ウロウロするうちに
ムッシューが教えてくれたエズ行きのバス停は
この辺りだったはずと気がついた

下見しておこうとバス停を探していたら
1時間に一本しかないバスが
ちょうどやってくるところ

#もう乗るしかないでしょ

思いがけずパン屋のビニール袋をぶら下げたまま
勢いでバスに乗り、エズに向かうことになった

#行き当たりバッチリ👍


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