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乳房再建手術(入院1日目/日記)

居住地から1時間半ほど離れた医学部付属の大学病院で乳房再建手術をすることになった。
今回は本番の再建手術の前の予備手術。
ぺたんこになった皮膚を広げるため、エキスパンダーを入れるための手術である。
地元の病院では形成外科がなく再建手術が受けられないため、他県の病院とこちらの同県の病院の2つを紹介してもらった。
悩んだ末、ガン仲間の友人たちが治療を受けている病院であること(情報が多そう)、そして手術から抗がん剤治療までを担当してくれていた先生が異動された病院だったのでこちらに決めた。

その地元の病院でお世話になった先生は、私以上に私の身体を気遣ってくれ、私自身が気づかない私の不安を解消してくれた。
乳房がなくなることの不安。
治療によって出産ができなくなるという不安。
体に傷が残るという不安。

年齢的に仕方ない。
大したことない。
パートナーだってわかってくれてるしいいや。
なんて。
思い込もうとしてたけど、本当は私って不安だったんだな。
と認めることができて本当の意味で落ち着いた。

わかってるから大丈夫ですという私に、婦人科の先生に相談するよう進めてくれたり、
納得がいくまで再建や手術の手段について相談させてもらった。
私はとても恵まれていたのだと今でも思う。

ちなみに。
乳がん発見のきっかけとなった貧血の、理由解明に精密検査を進めてくださった漢方系内科医の先生。
命拾いしたお礼にと菓子折りを持って伺ったところ、「なんていうことだ…」と絶句して泣きだした先生に、私ももらい泣きしてしまった。
いい先生だ。
本当に私は恵まれている。

さて。
本日のお話し。
乳がん発覚時から続くコロナの感染拡大が未だ治らず。
今回の入院に関しても厳戒態勢の中で行われた。
コロナ禍の入院は本当に大変。
医療スタッフの方々も大変。頭が下がります。

で。
前日のPCR検査で陰性なら入院。
陽性なら…あかん。入院できない以上に困ったことになるのでドキドキしながら入院までの日々を送っていた。
無事に入院できてよかった。

一人で大荷物を抱え、ヘトヘトに疲れて飲んだ院内カフェのシトラスティーが染みるほど美味しかった。
一人で入院っていろいろ大変。
次回はもっと工夫する!

そんなこんなで朝から入院したんだからきっと検査が色々…と思ったが拍子抜け。
説明ぐらいでほぼフリータイム。
ご飯は意外にも美味しい(失礼
そしてボリュームが多い。
太るやつ!!!(やばい

何もすることがないので、持ってきたiPadで作業をしたり、ブログを書いてみたり、Switchでゲームをしたりして過ごす。
いかん。。。
こんな入院生活続けてたらダメ人間にならないだろうか私。

途中、麻酔科の先生からの説明があり、手術の全身麻酔の後の気管へのチューブの挿入を救急隊員の方にさせてもらえないかというお願いがあった。
救急車とかでそういう処置ができるように訓練されているらしい。
もちろん快諾させていただく。
どこで私もお世話になるかわからないしね。
残念なのは自分は麻酔で意識がないから、どんなふうに練習(?)されているのかが観られないことだ。
幽体離脱でもして手術中の自分を一度見てみたいものだ。
海外の医療系テレビドラマのようなのだろうか。
実際には私の感覚は、麻酔が始まったら秒で手術後ベッドの上。なので妄想するしかない。

自分以外の知らない人の気配がする中での就寝。
久しぶりすぎて寝られない。
退院までに慣れるかしら。


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