少年野球の思い出

今から13年前「野球チームに入ったよ!土曜日から行くよ!」と興奮気味に帰ってきた次男は当時8歳。

それからの4年間、私たち家族は少年野球を中心に生活をしてきたと言っても過言ではありません。休みという日は練習と試合の日々。主人はグラウンド整備、玉拾い、車出し。私はお弁当作り、指導者へのお茶出し、子供たちへの給水。そして当時中学生だった長男までが試合のビデオ撮影と一家総出の4年間でした。

ある日何気なく、「1回ぐらい休んでみんなで遊びに行かない?」と声をかけた時、「そんな事をしたらもう試合に出してもらえないよ。」と答えた次男の目には涙が。私は、幼い息子がこんなに本気でやっているのかと、本当に驚かされたと同時に、やるからには、もう面倒だとか一切言うのはやめて、全力で応援しようと思いました。

当時のことですが、土日に仕事の方や、家族の介護、小さいお子さんがいる方は、当番がとても大変そうでした。家族が参加できないからと、野球がしたくても、チームに入れないお子さんもいました。

伝統や親の協力は不可欠ですが、できる人ができる事をし、工夫、話し合いを重ね、誰もが参加出来る環境を作ることができれば、もう少し少年野球が身近になるのではと思います。

たくさん思い出はありますが、「優勝はできなかったけど、一生つきあえる友達ができたから、野球をやってきて本当に良かった。」引退の日に私に言ってくれた次男の言葉です。私の心に残る一生の宝物です。

1人でも多くのお子さんたちが、スポーツを通じて大切な何かを見つけられるように願っています。


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