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アートへのいざない ~彫刻の森~

最近ハマっているものといえば もっぱらアート鑑賞なのである。

時刻は午前9時をすぎた頃、笑顔の妖精さんに導かれた先に現れたのは壮大な彫刻の森。そこにはブロンズ、ホワイト、シルバー… カラフルな彫刻がぽつんぽつんと置かれていた。
立体的な彫刻は、平面を代表とする絵画とはまた違ったオーラを解き放ちながらも驚くべきほど静寂さを保ちながら森の中に佇んでいた。
横になっている彫刻、手を広げて羽ばたきそうな彫刻、今にも飛び立とうとしている彫刻と、とても自由を感じる空間。
立体が織りなす迫力満点さと、ありのままの自然の融合したアートが、そこにはあった。

そんな素敵な空間にあった彫刻の中でも、特に印象的だったものをいくつか紹介してみる。


歩く花

まずは迫力満点。フェルナン・レジェの歩く花。

フェルナン・レジェ
「歩く花」

今にも歩き出すのではないかと思うくらいの迫力。
いや、これは歩く花。
地球は常に動いているので、この花は既に歩いている。

フェルナンさんは、もし花が歩いたら二足歩行で歩くのか、背筋は伸びているのか、、なんてことを考えながら作ったのだろうか。
この二足歩行のお花が動物だと仮定すると、顔の部分が人間の耳のような、足形のようなものに似ているのも興味深い。
どこかひまわりに似ていると感じるのは、安易だろうか。赤色は太陽に向かって成長する情熱すらも感じる。
なんだかとても勇気をもらった。


空間力学NO.22

彫刻は独立しているものだけでなく、自然との掛け合わせでさらに存在意義を放っている。そう教えてくれたのはこの作品。「金属が光を取り込んで自然を映す」
周囲の空間や環境を吸収してしまう強い引力、それが空間力学なのだろうか。

No. 22というのがとてつもなく気になるが、そもそも空間力学とはなんぞやというとこらから、深堀する必要がありそうだ。それはまたいつか。
ちなみに空間力学は位相空間という言語で表現されるよう。

位相空間:
力学的状態を一般座標と一般運動量の軌跡で表現
https://takun-physics.net/2471/
ニコラ・シェフェール
「空間力学NO.22」

今、彫刻家の中で一番興味深い。次の彫刻探検はニコラさんにしよう。


幸せをよぶシンフォニー彫刻

そしてこちら。おそらくこの彫刻の森の中でトップクラスに有名な、
幸せを呼ぶシンフォニー。いわゆる映えスポットなグラスの海。
今にも音を奏でそうなグラスたち。
カラフルな窓から差し込む光から、幸せの礫が舞っていた気がした。

ガブリエル・ロワール
「幸せをよぶシンフォニー彫刻」

猫の小林さん

歩いていると小林に隠れる猫ちゃんも見つけた。
恥ずかしがり屋なのか。
どうやらねこにも恥ずかしいという感情が存在するようで。
ただ疑問なのは、この猫は隠れているのか、木陰で眠りたいが自分が大きすぎるのか。いずれにせよ、かくれんぼは得意ではないらしい。

デコレータークラブ
「ピンクの猫の小林さん」

サニーサイドアップ

そして最後にオブジェの登場。
どうして目玉焼きのオブジェを作ったのだろうか。黄身の絶妙なより具合、白身の美しい楕円。

卵はどうしますか?と聞かれたら、サニーサイドアップと答えがちな私。目玉焼き好きには最高のベンチなのだ。

クライン ダイサム アーキテクツ
「サニーサイドアップ」


なんとも不思議な空間でした。


#ハマった沼を語らせて


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