最近よく聞く「デマゴーグ」とは?
アメリカで最近よく耳にするようになった言葉のひとつに、"demagogue"がある。読みは「デマゴーグ」に近い。響きからして、何だか怪しい化け物みたいな感じがするけど、意味は「煽動的民衆指導者」。
Wikiの説明がわかりやすい。
デマゴーグ(独: Demagog)は、古代ギリシアの煽動的民衆指導者のこと。英語ではdemagogueであり、rabble-rouser(大衆扇動者)とも呼ばれ民主主義社会に於いて社会経済的に低い階層の民衆の感情、恐れ、偏見、無知に訴える事により権力を得かつ政治的目的を達成しようとする政治的指導者を言う。(出展:ウィキペディア)
アメリカで最近この言葉をよく聞くようになった理由は、想像できるように、トランプ大統領がデマゴーグだから。
実際、トランプ支持者は社会的に低い階層の人が多く、彼のメッセージは人々の恐怖にアピールするものが多い。オバマ大統領は "hope(希望)"がスローガンだったから、本当に対照的…。
今気づいたけど、日本語で使う「デマ」はこの言葉の略なのだと思う。ちなみに、英語では「デマ」とは言わない。
遠くから見ていると、日本の政治にも「デマゴーグ」が沢山出てきている感じがする。
社会経済的に低い階層の民衆の感情、恐れ、偏見、無知に訴える事で権力を得て、政治的目的を達成しようとする政治家たちが。
これはアメリカや日本だけではなく、世界各地で起こっている現象。その世界の動きみたいなものが、最近見えづらくなってきている。どこの国のメディアも自国のデマゴーグたちを報道するのに必死で、世界のことに目が向いていない感じがする。
そして、こういうトレンドは人類の歴史の中で何度も繰り返されてきたということやその結果どうなったかということが、今、十分に語られていない気がする。
だからこそ、現在起こっている出来事と世界とのつながり(横の関係)や過去とのつながり(縦の関係)を考えることが大切だと思う。
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