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日記:ロングアイランド、ブルックリン、福岡

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10月6日

 (前回のRケリー論争の続き)朝起きて、彼は開口一番「謝らないぜ」という。「私だって」と言い返す。
 そこから、私が使った言葉に、彼は自分が責められているような気持ちになったこと、私は、彼がジャッジメンタルだと感じていたこと。シラフの頭で考えると、バカみたいな論争である。
 互いに謝って、朝ごはんを作って食べた。偉大な才能による偉大な作品を、偉大な才能がひどい犯罪者だとわかったときにどう扱うべきか、という話をしながら。
 そういえば、前日の車の中で、モンタナに一緒に行った時の私の感想を彼とシェアしていた。彼が友達とか友達の家族としている会話ときたら、誰々が誰々をビートアップした事件は覚えてるか、とか、誰をビートアップしたい、とか、とにかく「ビートアップ」という言葉がたくさん出てきて、カルチャー違うなって思っちゃった、といいうと、彼が笑って言った。「モンタナには、”fuck, fight or wrestle”(ヤるか、ケンカするか、レスリングしろ)って言葉があるんだ。他にやることないからな」
 論争になると譲らない。むしろ目を輝かせ、生き生きしてくるのかは、論争慣れしているからだ。面倒な相手とケンカをしたものだ。そんなことは、ケンカの最中には考えなかったぞ。
 大家さんのおねえちゃん(あだな)・ハル夫妻がやってきて、ハルと恋人が雨樋をつける間、少しおねちゃんと話をした。今年はどうやら紅葉のシーズンが短くなる、という話は前の週にも出ていたが、どうやら今年は乾燥しすぎて、色が変わる前の葉も落ち始めている、とお姉ちゃんがいう。「あと1週間くらいかもね」。ひえー。まだ10月も中旬にならないというのに。
 前夜、ケンカのおかげで書かなければいけない原稿を書けなかった。特に問題なのは、この週末でなんとかしようと思っていた、eriの本の第一稿である。noteで自分に課しているポストも2本書くつもりだった。特に、残りの日数が10日を切ったあいトリについては、今日こそはと思っていたのだ。そのまま家に帰って、もう書けないと思うまで原稿を書いた。
 寝る前に、Rケリーのエピソードをもうひとつ観た。彼の主張を反芻しながら。

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