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5月7日 経済再開への道4

アメリカの一部で経済が再開され始めて数日が経った。やってみてわかったのは、アメリカ国民の大半は、経済再開に及び腰であるということだ。「再開しましょう!」と政府が旗を振ったところで、急にウィルスの脅威がなくなったわけではないし、外に飛び出そうと思う人たちは多くはないだろう。

トランプ大統領は、再選のチャンスを、迅速な回復に賭けているため、経済再開をプッシュしている。様々な経済指標やデータを見ても、それが現実的なシナリオであるとは考えにくい。

今の世論調査の結果を見ると、もともとのトランプ支持基盤では、相変わらず「コロナウィルスを恐れない!」という強硬な経済再開派がいるのであるが、彼らは、コーク兄弟や経済再開派のロビイストたちの支援を受けているので、ちょっと特異な存在としても、この手の強硬派をのぞけば全体的には「経済を再開するべきか」への回答は、圧倒的に「ノー」が多い。その点では、アメリカ国民は団結しているのだと、ザ・アトランティックは論じている。

自分自身を考えてみても、5月15日にニューヨークの経済が「再開」を開始しても、急にレストランからピックアップしたり、買い物にでかけたりはしないだろう。なんせ、科学者や専門家たちは、経済再開に反対しているのである。その日が来たらまた、自分がどこまで外に出るかを、決めていくのだろう。

ところで、経済が「再開」したとしても、在宅でできる仕事は、このまましばらく在宅で続いていくのではないかという見方が優勢だ。


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