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孤独と向き合う

過疎地でのおうち生活が始まって6週間が終わった。生きる人間といえば、共同生活者、郵便配達の人、たまに見かける近所の人、買い出しですれ違ったり言葉を交わす人くらいである。遠隔の打ち合わせもあるし、ソーシャルもあるので、人と触れていない感じはしないけれど、それでも「孤独でないか」と問われると、そうは言い切れない。

大沢伸一さんから#bookcoverchallenge のバトンを頂いて、この家に置いてある本を改めて眺めることになった。ここにある本は、ずっと付き合う予定でここに置いてある本、ここに来ている10年近くの月日の中で、「この本は山の家のほうがしっくりくるな」と持ってきたものである。ソローの「森の家」やケロアックの「オン・ザ・ロード」、ネイティブ・アメリカンの詩集、アンセル・アダムスの自伝、ゲーリー・スナイダーなどが置いてある。

こうやって改めて眺めてみると、自分は、つくづく孤独な人たちが作ったものが好きなのだと思う。そして、自分も孤独に惹かれているのである。


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