見出し画像

5月15日 経済再開への道5

同居人に、仕事の話が来た。

彼は、カタログなどのいわゆる美術さんのような仕事をしている。そうか、徐々に「再開」ということは、仕事のオファーが来てもおかしくないってことか、と一瞬、納得しそうになったが、ニューヨーク・シティは相変わらず「Stay at home」令が生きているはずである。「少人数の撮影」と言われたが、よくよく聞くと10人規模の撮影だというので、持病持ちの彼は、参加できないという決断を下した。結局、小道具を作って、デリバリーすることで落ち着いた。

ちなみにクライアントは大企業であり、撮影は、大型スタジオである。人との距離は、維持することができるのかもしれないが、「Stay at home」令が敢行されている最中に、撮影が許されるものなのだろうか。

私と彼は、似て非なる業界にいるわけだけれど、世の中で撮影の仕事が行われているのか気になり、ファッション業界の友人たちに連絡して見たが、やっぱりみんな撮影は基本していない様子。「今、行われているのは、フォトグラファーの自宅で行われる物撮りか、モデルとフォトグラファーのカップルが自宅で撮るとか、ZOOMでやるとか、そういう特別なケースだけだよ」。来週、撮影の仕事があるらしい、というと、相手は怒り始めた。「みんな真面目にやってるのに!」

ここから先は

510字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?